国道152号など復旧めど立たず 浜松・天竜区山間部、通行止め

 2日から3日未明に発生した豪雨で、浜松市天竜区の山間部では、複数の道路が通行できない状態となっている。龍山町大嶺では、国道152号の秋葉トンネル付近の北側でのり面が崩壊し、全面通行止めがしばらく続く見通し。地域住民らは迂回(うかい)路を活用して移動している。

のり面が崩壊し、復旧のめどが立っていない国道152号=浜松市天竜区龍山町大嶺
のり面が崩壊し、復旧のめどが立っていない国道152号=浜松市天竜区龍山町大嶺

 同町大嶺に住む80代女性は大雨以降、同市東区に暮らす家族から食料品を直接もらい、生活を維持していた。女性は「普段使うバスも通れなくて大変。国道が止まることは龍山で暮らす人にとって一番困る」と話した。天竜区の中心街と熊地区を結ぶ県道9号線は路面沈下による崩壊で、全面通行止めの状態が続いている。5日現在で復旧の見通しは立っていない。
 佐久間町浦川の県道1号飯田富山佐久間線では道路を支える構造物の一部が崩れ、全面通行止めとしている。
 一部の道路では復旧が進んでいる。路肩の決壊で全面通行止めとなっていた春野町の国道362号は、5日正午から通行できるようになった。

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