低年齢児の受け皿拡大 子育て環境充実へ 吉田町、保育施設支援

 吉田町で民間による小規模保育所の新設が相次いでいる。低年齢児の保育需要が町内で高まる中、同町は保育施設の運営を支援する施策を展開している。子育て環境の充実を図ることで、町内への移住定住にもつなげていく狙いだ。

本年度新たに開設したプティ吉田園=吉田町神戸
本年度新たに開設したプティ吉田園=吉田町神戸

 核家族化や共働き世帯の増加を背景に同町は2022年度の新規事業として小規模保育所の整備補助を盛り込み、民間による施設整備を促してきた。その結果、同年10月に保育所グローアップ吉田園(片岡)、23年4月にはプティ吉田園(神戸)、グリュックリッヒ保育園(川尻)が新設され、町内の0~2歳児の受け皿は49人分拡大した。同町では各地の小規模保育所の課題となっている卒園時の対応についても町内公立保育園と連携し、転園などを円滑につなげるという。
 町は本年度も補助事業を継続していて、運営補助に加え、利用者の負担額軽減などの面から保育サービス向上に向けた支援を実施している。町こども未来課の担当者は「民間と連携し、町内の子育て環境の充実に努めていきたい」としている。

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