静岡・杉尾、日向の盛り土 大雨で小崩落

 静岡市は9日、8日朝まで続いた大雨の影響により、同市葵区杉尾、日向に無許可で造成された盛り土で小崩落と排水口の目詰まりが確認されたと発表した。9日から盛り土の造成事業者が復旧工事を行っている。次の雨に備え、市は今週中の仮復旧完了を業者に求めている。

静岡市役所
静岡市役所

 市によると、同区日向の盛り土では、表面に小規模な崩落が確認された。8日朝の時点で下流域の能又川が氾濫し、民家の敷地の一部が冠水していた。盛り土敷地外への土砂の流出はないとみられるが、市は11日に現地を再調査し、氾濫と盛り土との関連を調べる。
 同区杉尾の盛り土は小崩落のほかに排水口の根詰まりがあった。現時点で周辺民家への影響は確認されていない。
 市内で把握されている違法盛り土は13カ所で、うち森林法と農地法の適用地は12カ所。市が調査した結果、杉尾と日向を除く10カ所では崩落などは確認されなかった。県が管轄する砂防指定地1カ所でも土砂流出などはなかったという。

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