ヤングケアラー支援強化へ 静岡市 コーディネーター配置

 日常的に家族の世話をする「ヤングケアラー」の支援を強化するため、静岡市は4月から、市子ども若者相談センター(市役所本館1階)に、家庭の状況に応じたサポートを担うコーディネーター1人を配置した。
 コーディネーターは、公認心理師と社会福祉士の資格を持つ職員で、平日の開庁時間に同センターに常駐して当事者や家族、教育機関からの相談を受け付ける。世話に当たる家族の年齢や関係性、頻度・時間、ストレスの度合いなどの相談内容に応じて学校や関係機関と連携して個別の支援計画を立て、課題解決につなげる。
 同センターによると、小学5年生から高校3年生までを対象にした県の2021年度の実態調査で、市内にも1942人(4・8%)のヤングケアラーがいることが分かった。このうち7割は日常的な家族の世話を当たり前と捉えているという。同センターの沢本由美センター所長は「1人でも多くの子ども・若者を救いたい」と話した。
 問い合わせは同センター<電054(221)1314>へ。

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