巴川治水対策 国交省に要望 県と静岡市

 静岡県と静岡市は16日、巴川の治水対策に関する要望書を国土交通省に提出した。約4800戸の家屋が浸水した昨年の台風15号による被害を踏まえて本年度中に改訂する「巴川水系流域治水プロジェクト」を計画的に進めていくため、事業への国の重点的な予算措置と技術支援を求めた。田辺信宏市長と高木繁県交通基盤部長代理が、同省で豊田俊郎副大臣に文書を手渡した。
 事業中の麻機遊水地第2工区の早期完成、新たに着手する巴川本川の河道掘削や大内新田地区の貯留機能整備の重要性を訴えた。排水ポンプ場、雨水幹線整備など内水被害軽減の取り組みも推進し、早期に地域の安全性を向上させるとした。
 田辺市長は面会後の取材に「県と連携し、河川と下水道の一体的な強靱(きょうじん)化を図っていくことが必要となる。(豊田氏からは)『しっかり予算を措置する』との力強い言葉があった」と説明した。自民党の深沢陽一氏(衆院静岡4区)が同席した。

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