中心街再開発 新組織設立へ 沼津商議所 市参加、在り方模索

 沼津商工会議所は4月から、沼津市中心市街地の再開発について新組織を設立する方針を固めた。複数の計画が具現化していることを受け、商議所内に特別委員会を新設する。市も加わり、官民挙げて中心市街地の在り方を模索する。

中心街の再開発について調査研究を進めるとした常議員会=沼津市の沼津商工会議所
中心街の再開発について調査研究を進めるとした常議員会=沼津市の沼津商工会議所


 詳細は今後詰めて、4月の常議員会で公表する見通し。名称は「街なか活力創造特別委員会」で調整中。複数の再開発計画が動いていることから、委員会設立後すぐに始動する。
 地元では以前から、行政を交えて中心市街地の再開発計画に対し、一体となって臨めないかとの声があった。各事業は民間主導で別個に進めているため、中心市街地を広域的に考えて将来像について意見を交わす場が必要との判断に至った。
 中心市街地の再開発計画はJR沼津駅南口のアーケード名店街と、大手町と仲見世の両商店街に囲まれたエリアで進んでいる。鉄道高架事業が昨年1月に始動して以降、歩調を合わせるかのように同駅周辺の再開発も進展。この他にも複数の構想が練られているとされる。
 (東部総局・高橋和之)

 計画の調査研究推進
 沼津商工会議所は16日、常議員会を沼津市米山町の同商議所で開き、中心市街地の再開発計画に関する調査研究を進めることを報告した。来年度事業計画に盛り込み、29日の通常議員総会で正式決定する。
 新たに設ける特別委員会と合わせて取り組む。地元経済界として現状と今後の進ちょくに関して把握する必要があると判断した。
 再開発は地元経済に資すると考え、市の「中心市街地まちづくり戦略」の後押しや、リノベーションによる空き店舗対策の推進などにも取り組むとした。また、情報収集を加速させて関係者間で共有することも示した。

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