万葉集の世界味わって 「死者の書」題材に朗読劇 21日、浜松市中区・市勤労会館Uホール

 万葉集をテーマに朗読劇や音楽を披露する「万葉びとの春と『死者の書』」(静岡新聞社・静岡放送後援)が21日午後2時から、浜松市中区の市勤労会館Uホールで開かれる。折口信夫の著書「死者の書」を題材にした朗読劇を中心に、万葉の世界を紹介する。

朗読劇の練習に取り組む出演者ら=浜松市中区の市勤労会館Uホール
朗読劇の練習に取り組む出演者ら=浜松市中区の市勤労会館Uホール

 2月中旬、同ホールで朗読劇の練習が行われた。語りに合わせてソプラノやテノールの豊かな歌声、フルートやピアノの繊細な音色が響き、物語を盛り上げる。浜松市に住む作曲家魚路恭子さんが作曲を担当した。
 「死者の書」は奈良県の当麻寺(たいまでら)に伝わる伝説や史実をモチーフにしている。劇中では、登場人物にまつわる万葉集の歌を使用する。
 浜北区にある「万葉の森公園」を広めたいと、元浜松学芸高校長の中村誠さん(87)が企画し、構成台本を手がけた。中村さんは「死者の書は難解と言われているが、劇をきっかけに親しんでもらいたい」と話す。
 同日は、国学院大の上野誠教授による万葉集の講演もある。チケットは2500円。問い合わせは同ホール<電053(474)3771>へ。

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