自分で作る卒業証書 富士宮の白糸小児童 伝統の和紙 手漉き挑戦
来春卒業を控える富士宮市立白糸小児童がこのほど、同市上柚野の内藤恒雄手漉(す)き和紙記念館で卒業証書に使う和紙の手漉きに挑戦した。
![内藤さんの手ほどきで和紙の手漉きに挑戦する児童=富士宮市上柚野](/news/images/n117/1168459/IP221221TAN000095000_O.jpg)
白糸地区は和紙の原料となるミツマタの計画栽培が日本で初めて行われた地域。伝統を卒業証書の作成に生かした取り組みは今年で18年目という。6年生9人が参加し、駿河半紙技術研究会長で同館の内藤恒雄さんから指導を受けた。
児童は内藤さんから和紙の製造工程について説明を受け、実際の漉き槽や簀桁(すげた)などを使って1人2回ずつ手漉きを体験した。和紙は圧搾や乾燥を経て完成となる。参加した村松天子さん(12)は「どんな卒業証書ができるか楽しみ」と話した。