“陸上王”児童に技術伝授 十種競技の右代選手 湖西・東小

 陸上男子十種競技で2度の五輪出場経験がある右代啓祐選手(36)=東京、国士舘クラブ=を講師に招いた特別授業が9日、湖西市の東小で行われた。1~6年生約150人が、日本の「キング・オブ・アスリート」の技術と心構えを教わった。

走り高跳びを披露する右代選手(手前)に拍手と歓声を送る児童=湖西市の東小
走り高跳びを披露する右代選手(手前)に拍手と歓声を送る児童=湖西市の東小

 十種競技の日本記録を持つ右代選手は、速く走るポイントとして姿勢、腕の振り、脚の動きの三つを挙げた。「背筋を上に真っすぐ伸ばし、ズボンのポケットを通るように腕を振り、ももをへその高さまで上げる」とアドバイスし、児童の走りをチェックした。
 走り高跳びを披露し1メートル70を軽々とクリアすると、児童から拍手と歓声が起こった。右代選手は目標を語った際に周囲から笑われ悔しい思いをしたエピソードを紹介し「周りが笑うのは絶対に間違えている。行動し続ければ夢はかなえられる」とエールを送った。
 6年内藤未来さん(12)は「自分も苦手なことに注目し、通訳になる夢に向かって頑張りたい」と話した。右代選手は県の事業として派遣された。
 (湖西支局・大沼雄大)

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