裾野市 東小と向田小を統合 東中は向田小跡へ

 裾野市は16日、少子化に伴う児童数の減少を受け、市立東小と向田小を統合すると発表した。規模の大きい東小を存続校とし、2025年4月の開校を目指す。

統合や移転対象の小中学校
統合や移転対象の小中学校

 両校は同じ東中の校区。再編に合わせ、高台にある東中を向田小跡に移転する。校舎改修などが必要になるため、現時点で東中の移転時期は未定という。
 22年5月時点の全校児童数は東小618人、向田小93人。今後も児童数の減少は進む見通しで、向田小を単独校とした場合、29年度には2学年を1学級にする「複式学級」の編成が想定されている。児童の教育環境や人間関係の多様性などを考慮し、他地域に先駆けて学校再編を決めた。統合後の学校名は東小とする。
 東小と向田小の直線距離は約600メートル。市は向田小校区の児童の通学に対する負担はそれほど大きくならないとみているが、通学方法の検討や通学路の整備を進める方針。
 向田小は児童数が増えていた1989年に、東小校区を二つに分けて開校した。

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