ロシア最新鋭戦闘機 損傷 ウクライナ確認「史上初」【ウクライナ侵攻】

 【キーウ共同】ウクライナ国防省情報総局は9日、ロシア南部アストラハン州の基地に駐機中だった最新鋭戦闘機スホイ57が8日、攻撃を受けたと発表した。自らの攻撃かどうかには触れず、衛星写真で爆発による破裂と火災の痕跡を確認したとした。基地は前線から600キロ弱離れていると指摘し「スホイ57に損傷を与えたのは史上初めて」と強調した。
 スホイ57はレーダーに感知されにくいステルス機能を備えた第5世代戦闘機で、ロシアはウクライナに対する巡航ミサイル攻撃に使用している。
 英スカイニューズ・テレビは9日、ウクライナ軍筋の話として、航空機からロシア領内を初攻撃したと報じた。欧米が供与した兵器による攻撃かどうかは不明。標的となった場所は東部ハリコフ州への攻撃拠点となっているロシア西部ベルゴロド州という。
 一方、国連ウクライナ人権監視団は7日、5月の民間人の死者が少なくとも174人、負傷者が690人に上り、死傷者数は昨年6月以来の多さになったと発表した。半数以上はハリコフ州で、人口密集地に爆弾やミサイルが投下され犠牲者が増えた。
 米シンクタンク、戦争研究所は9日、米国が自国の供与兵器による攻撃を容認したロシア領土は、ウクライナ領内から地対地ミサイル「ATACMS(エイタクムス)」で攻撃可能な範囲の16%に過ぎないと指摘した。

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