洋上風力、EEZに拡大 政府、改正案を閣議決定

 政府は12日の閣議で、洋上風力発電を領海に加えて排他的経済水域(EEZ)でも設置できるようにする再エネ海域利用法改正案を閣議決定した。今国会での成立を目指す。2050年に温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする政府目標実現に向け、洋上風力発電の導入を拡大させたい考えだ。

洋上風力発電設備の風車
洋上風力発電設備の風車

 松村祥史海洋政策担当相は12日の記者会見で「洋上風力発電は再生可能エネルギーの主力電源化に向けた切り札だ。法案の早期成立に向けてしっかり取り組みたい」と強調した。
 改正法案は、まず自然条件などが適合する海域を政府が「募集区域」(仮称)に指定。参入を希望する事業者は事業計画を提出し、漁業者ら利害関係者を含む協議会で議論した後、理解を得られれば国土交通相と経済産業相が許可を出す仕組みを盛り込んだ。
 政府は洋上風力の発電能力を40年に原発約45基分に相当する最大4500万キロワットとする目標を掲げている。

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