雄ライオン、実は雌だった 札幌・円山動物園の「クレイ」

 札幌市の円山動物園は1日、雄のライオンとして飼育していた「クレイ」(1歳)が雌だったことが分かったと明らかにした。排尿の様子などから雌ではないかという疑義が生じていた。園は雌のイト(1歳)と同居させる準備をしていたが、クレイは誕生した愛媛県立とべ動物園(砥部町)に戻る予定。

札幌市の円山動物園のライオン「クレイ」。雌だったことが判明した=2月(同園提供)
札幌市の円山動物園のライオン「クレイ」。雌だったことが判明した=2月(同園提供)

 園によると、クレイは2022年5月にとべ動物園で生まれ、雄と判定された。昨年10月、円山動物園に来た。観察を続ける中で、たてがみの成長が見られないことなどから性別を疑問視する声が上がり、遺伝子検査の結果、1月に雌と判明した。
 クレイは体への負担が少ない暖かい時期にとべ動物園に移る予定。円山動物園は、来園者に雄と雌の違いを見てもらえるよう、雄を迎えるための調整を進めるという。

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