訂正額は約6500万円 二階派議員ら、派閥寄付分

 自民党二階派(志帥会)に所属するなどしていた国会議員らが19日までに、それぞれ代表を務める政治団体の政治資金収支報告書を訂正した。2020~22年分で、志帥会から二階俊博元幹事長ら7人の団体への寄付計約6500万円分が不記載だった。
 それぞれの団体の金額は二階氏が約1760万円、林幹雄元経済産業相が約1510万円、武田良太元総務相が約1170万円、平沢勝栄元復興相が1080万円、福井照元沖縄北方担当相が約770万円、宮内秀樹衆院議員が約140万円、衛藤晟一元沖縄北方担当相が80万円。
 福井氏は21年の衆院選で落選、衛藤氏は現在は安倍派に所属している。
 宮内氏の事務所は取材に、志帥会からの寄付はパーティー券の販売ノルマ超過分だったと認めた。
 また、自見英子沖縄北方担当相の「ひまわり会」は志帥会への「会費」としていた21年分の200万円と22年分の194万円をそれぞれ「寄付」と訂正。これらの支出を巡っては、政治資金パーティーの会費として、政治資金規正法の上限150万円を超える額の支出に当たるなどとして、会計責任者らに対する告発状が東京地検に送付されていた。

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