大谷 ドジャース 10年1015億円 スポーツ史上最高額契約

 【ロサンゼルス共同】米大リーグでエンゼルスからフリーエージェント(FA)になっていた大谷翔平(29)=写真(ゲッティ=共同)=が9日、自身のインスタグラムでドジャース移籍を発表した。契約は2033年までの10年で総額7億ドル(約1015億円)。米メディアはスポーツ史上最高額の契約と伝えた。

プロスポーツの主な高額契約
プロスポーツの主な高額契約

 10日付のロサンゼルス・タイムズ紙(電子版)は球団の補強資金を確保するため、大谷の意向で支払いの多くを契約終了後に先送りする異例の方式になると報じた。長期の支払いとすることで球団の年ごとの支出は抑制でき、年俸総額が基準額を超えた球団に課される課徴金(ぜいたく税)を避ける狙いがあるとみられる。
 大谷はメジャー挑戦から6年在籍したエンゼルスの関係者やファンに英語で感謝した上で「常にチームのために最善を尽くし、最高の自分でいられるように努めることを誓う。現役生活を終えるまで、ドジャースのためだけでなく、野球界のために努力し続けたい」と記した。近日中に記者会見を行う予定。
 9月に2度目の右肘手術を受けた大谷は24年は打者に専念する。来季は2月中旬に始まるキャンプを経て、3月20、21日にソウルでダルビッシュ有が所属するパドレスと開幕シリーズを戦う。サッカー界のスター、メッシらを超える巨額契約は欧州でも報道。投打「二刀流」で活躍する大谷には、国際化を加速させる大リーグの顔としての期待も高まる。
 今年は3月の国・地域別対抗戦、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本の優勝に貢献。シーズンは投手で10勝、打者では44本塁打で日本勢初の本塁打王に輝き、アメリカン・リーグ最優秀選手(MVP)を2年ぶりに受賞した。オフの争奪戦は大きな注目を集めたが、ワールドシリーズ制覇7度を誇る名門球団への加入で区切りをつけた。

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