原油市場の安定で認識一致 ロシア大統領、サウジ皇太子と

 ロシア大統領府は6日、プーチン大統領とサウジアラビアのムハンマド皇太子が電話会談し「世界のエネルギー市場を安定させる」との認識で一致したと発表した。
 両国は5日、原油の減産を延長すると相次いで発表。5日のニューヨーク原油先物相場は需給逼迫懸念から買い注文が広がり、指標の米国産標準油種(WTI)10月渡しが1バレル=86ドル後半を付け、昨年11月中旬以来約9カ月半ぶりの高値水準となった。
 会談でムハンマド皇太子は、先月決まったサウジの新興5カ国(BRICS)加盟に対するロシアの一貫した支持に謝意を表明。プーチン氏は歓迎の意を示した。ロシアは来年のBRICS議長国。両者はこのほか貿易や経済協力など今後の2国間関係発展についても話し合った。
 サウジは5日、今年7月に始めた日量100万バレルの自主的減産を年末まで継続すると表明。ロシアのノバク副首相も、1日当たり30万バレルの輸出削減措置を年末まで続けると述べた。(共同)

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