首相、子育て支援へ「不退転」 鳥取の複合施設を視察

 岸田文雄首相は31日、鳥取県日吉津村の子育て施設「ミライトひえづ」を訪問した。こども園や児童館、子育て支援センターなどを備えた複合型施設の運営状況を視察。施設利用者らとの車座対話にも臨み、子育て支援政策に関し「社会の意識を変えることが大事だ。不退転の決意でスピード感を持って取り組む」と説明した。

鳥取県日吉津村の子育て施設を視察する岸田首相(右)=31日午前(代表撮影)
鳥取県日吉津村の子育て施設を視察する岸田首相(右)=31日午前(代表撮影)

 対話では、子ども支援クリニックの院長が、医療的ケアの必要な子どもを地域で支える必要性を指摘。施設の一時預かりサービスを利用した、2歳と3歳男児を育てる女性は「1人で育児をしていると孤独を感じる。悩みを聞いてもらい気が楽になった」と紹介した。首相は「聞いた話を、さまざまな政策を進める上で参考にさせてもらいたい」と話した。
 視察は、少子化やデジタル化といった政権の重要テーマを巡り関係者と意見交換する地方行脚の一環。午後には松江市の島根大を訪れ、起業支援に向けた講義などを見学する。

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