日本支援の地雷探知研修 ウクライナに技術指導

 【ワルシャワ共同】ポーランド首都ワルシャワ近郊で7日、ロシアの侵攻を受けるウクライナで地雷除去に当たる職員らに対する日本製の地雷探知機を使った研修が公開された。研修は国際協力機構(JICA)が開催。日本政府はJICAを通じて探知機4台をウクライナに供与しており、今後も支援を続ける。

「ALIS」を開発した東北大の佐藤源之名誉教授(左)から使い方の指導を受けるウクライナ非常事態庁の職員=7日、ポーランド首都ワルシャワ近郊(共同)
「ALIS」を開発した東北大の佐藤源之名誉教授(左)から使い方の指導を受けるウクライナ非常事態庁の職員=7日、ポーランド首都ワルシャワ近郊(共同)

 3~7日に実施された研修にはウクライナ非常事態庁の8人が参加。
 探知機は東北大の佐藤源之名誉教授が開発した「ALIS」。金属探知機と地中レーダーで正確な位置を効率的に探知できるのが特長で、内戦が続いたカンボジアなどで活用されてきた。
 ウクライナ当局によると、5月時点で国土の約3割に地雷や不発弾が埋まり、周辺に約500万人が暮らすとされる。完全な除去には少なくとも10年かかるという。

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