静岡市お茶の日、業界の礎築いた「3茶祖」へ献茶 臨済寺

 静岡市内の茶業関係者らでつくる静岡市茶業振興協議会(会長・白鳥博己市農林水産統括監)は「静岡市お茶の日」の1日、茶業の礎を築いた「3茶祖」に茶を奉納する献茶式を同市葵区の臨済寺で行った。

3茶祖に静岡茶を供えて茶業発展を祈願した関係者ら=静岡市葵区の臨済寺
3茶祖に静岡茶を供えて茶業発展を祈願した関係者ら=静岡市葵区の臨済寺

 3茶祖は、中国から茶の種を持ち帰り日本で初めて茶を栽培したとされる栄西禅師、同区栃沢出身で静岡茶祖の聖一国師、同市生まれで喫茶儀礼を伝えたとされる大応国師。まつられている同寺の茶祖堂に市内の茶業関係者約40人が集まり、静岡茶商工業協同組合の岩崎正樹理事長や田辺信宏市長らが茶祖の像の前に静岡茶を供え、茶業の発展を祈願した。
 田辺市長は茶価の低迷や担い手の高齢化といった課題を指摘し「時代に即した形で消費を拡大していくことが重要。持続可能な茶業に向け、一丸となって取り組んでいきたい」と語った。

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