<春季高校野球静岡県大会>浜松商、7年ぶり決勝進出 伝統の粘りで日大三島に競り勝つ

春季高校野球静岡県大会は5月2日、しずてつスタジアム草薙で準決勝を行い、浜松商が5-4で日大三島に競り勝ち、優勝した2019年以来7年ぶりの決勝進出、東海大会出場を決めた。県大会予選初戦の浜名戦で延長タイブレークを勝ちきり、県大会も3回戦で掛川西、準々決勝で東海大翔洋との延長タイブレークをものにするなど、3回戦からの3試合は全て1点差ゲーム。伝統の粘り強さを発揮した快進撃が続いている。

日大三島
000 010 021=4
021 000 02x=5
浜松商

競り合いに「絶対の自信」

八回、日大三島に同点とされても慌てなかった。

「これまでずっと粘り勝ちをしてきたので、選手はうちの展開だと思ってやれるだろうと思っていた」と戸塚和也監督。中山嵩也主将も受け身にならなかった。「逆転されなければこっちが有利。タイブレークには絶対の自信がある」。直後の八回裏、山内瑛太選手の右越え本塁打で勝ち越しに成功。さらに中山主将の左前打を足掛かりに敵失に乗じて加点し、3投手の継投で逃げ切った。

チーム力で勝ち進む

「圧倒できる力はないので、チーム力で勝ち進むしかない」と戸塚監督は言う。就任5年目の指揮官は守り勝つ野球を信条に、守備、走塁を鍛え、「普段やっていることをそのままやれば大丈夫」と選手に言い聞かせてきた。
本番で力を発揮できるかどうかだが、昨秋は県大会初戦に守備のミスで流れを悪くし、清水桜が丘に敗れた。
「失敗すると落ち込んでしまっていた。今は切り替えができるようになった」と中山主将。春の大会を通じた成功体験が選手に自信をもたらしている。

判断力磨いた「バントゲーム」

1年半ほど前から、打者はバントしかできない「バントゲーム」を週に1~2回導入。バント技術の向上はもちろん、守備の視野を広げ、積極走塁の意識が身に付いた。いかに1点を取りにいくか、1点を守り切るか、瞬時の判断力が磨かれた。「守備でも走塁でも(相手に)気の緩み、隙があれば常に狙っていく」と中山主将。
2000年夏から遠ざかっている甲子園へ。春の県制覇を名門復活への第一歩としたい。
(編集局ニュースセンター・結城啓子)



【取材後記】
浜松商の中山選手は2019年、春の県大会で優勝した当時の浜松商のエース湖東遼馬投手と同じ小学校出身。地元の先輩の雄姿を見るために、小学生だった当時、所属していた少年野球チームのメンバーと一緒に、草薙球場で決勝を見守りました。その試合に刺激を受け、「自分も浜松商で、伝統のユニフォームを着てレギュラーを取りたい」と決意したそうです。

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静岡県に関係する野球の話題を中心に、プロから社会人、大学、高校、中学まで幅広く取り上げます。新聞記事とは異なる切り口で、こぼれ話も織り交ぜながらお届けします。時々バレーボールの話題も提供します。最新情報は X(旧Twitter)「しずおか×スポーツ」で。

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