駿河湾の激レア深海生物『クラゲダコ』あわしまマリンパークで緊急展示 手探りの飼育続く

静岡県沼津市の水族館が深さ500メートル以上の深海にすむ珍しい生き物の採集に成功しました。飼育員が「生きている姿を見るのは初めて」という駿河湾の深海生物がいま、水槽で展示されています。

沼津市の「あわしまマリンパーク」です。珍しい生き物が見られると聞いて来てみるとー。

<あわしまマリンパーク飼育課 三井遼さん>
「クラゲダコになります」
Q.クラゲダコというのは、クラゲですか?
「タコです。クラゲのようなタコっていうところで多分ついたんじゃないですかね」

いま展示している深海にすむタコの仲間、その名も「クラゲダコ」です。体長は約20センチ。からだは透き通っていて、点々と吸盤が並ぶ8本の腕が見えます。オレンジ色で、2本並んで見える筒状のものは「目」だそうです。

<三井さん>
Q.このクラゲダコはどこで見つかったんですか?
「実はイルカプールの中で、すぐそこの海」

本来、駿河湾など500メートルより深い海で暮らすクラゲダコ。潮の流れなどにのって淡島にたどり着き、スタッフが捕まえました。

<千葉県から来た人>
「まったく知らないですね。初めて見ました。丸っこくてかわいい」

<三井さん>
「僕がもしかしたらですけどね、飼育員の人生の中では、この子だけぐらいかなと言うぐらい珍しいかなと」

「あわしまマリンパーク」でも初めてだというクラゲダコ。採集して3日目、生態がほとんど分からない中、生きている姿を長く見たいと、手探りの飼育が続いています。

<三井さん>
「興味がある方は、できるだけ早く来ていただける方がいいかなとは思います」

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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