静岡市議会2月定例会は2月17日から質問戦がスタートしました。市議は、前の市長が策定した市政運営の計画を難波市長が見直す方針を示したことについて真意を問いました。
<自民党静岡市議団 尾崎行雄市議>
「これまでの市政運営のすべてを強烈に否定するのではなく、本市の置かれた状況に対し、主体性を持って受け止め、前向きに結果を出す政策執行に努めていただきたいと思います」
2月17日から質問戦がスタートした静岡市議会2月定例会。市議が問いかけたのは、田辺信宏前市長が策定した市政運営の基本となる第4次総合計画についてです。
<自民党静岡市議団 尾崎行雄市議>
「2年前には継承と言いながら直近では見直しと言っており、真意がどこにあるのかわかりません」
難波市長は2023年の就任直後、計画を「継承する」としていましたが今回の議会の施政方針で、見直しに着手すると述べました。
<静岡市 難波喬司市長>
「第4次総合計画では、静岡市の人口減少が他都市に比べ、あるいは県平均に比べ、どれだけ危機的な状況にあるかといった認識について触れていません。甘い将来想定や不十分な時代認識による現状の延長上のまちづくりは変えなければなりません」
難波市長は、大学卒業時の人口流出対策を十分に取ってこなかったことなどが戦略ミスだとして、人口減少に強い危機感を持って計画を見直していくと強調しました。また、静岡市民文化会館の入札が不調に終わり、大規模改修から一部改修に方針が変わったことについては…
<静岡市 難波喬司市長>
「工事内容が小規模になるため、建築、電気設備などの工事ごとに分割して工事発注を行うことができます。その結果、地元の事業者が参入しやすく、かつ時価を反映したものになり、競争を図る環境も整えられると考えています」
静岡市民会館は2025年4月から休館となり、静岡市は、2028年1月に一部供用開始を目指しています。