大井川の田代ダムの水利権について話し合う協議会が2月3日に開かれ、2025年12月末に期限を迎える水利権の更新に関しての合意事項の案を承認しました。
静岡県島田市で開かれた「大井川水利流量調整協議会」には、国や静岡県の幹部、静岡市や島田市、川根本町の市長や中部電力、東京電力の関係者などが出席しました。
協議会では、東京電力リニューアブルパワーから、2019年から2023年の過去5年間の田代ダムの維持流量について、協議会で合意した流量を適切に放流することができたと報告がありました。
また、河川維持流量が適切か、検証する調査の結果も報告され、大井川の魚類の生息、景観などを1年間実施したところ、過去と比べて大きな変化は認められなかったとして、田代ダムにおける「河川維持流量は適切であると考えられる」と結論づけました。
そして、協議会では、2025年12月31日を許可期限とする田代ダムの水利権の期間更新について、許可期間は10年間とすることや河川維持流量については、これまでと同様の流量を継続することなどとする合意事項の案を承認しました。
このほか、東京電力リニューアブルパワーは、田代ダムの水車改良工事の完了が当初予定していた2025年11月7日から、2026年4月30日まで6か月程度遅れる見通しとなったことが発表しました。海外で行っている水車の部品の製作の遅れなどが理由だということです。