消防や警察などが10月30日、野球場で爆発が起きた想定の大規模訓練を行いました。立て続けに発生する想定外の事案に対応するため、各機関が連携を確認しました。
<通報を受けた消防隊員>
「どうされました?」
<通報者>
「花火のようなものが爆発して、野球を観戦した人がたくさんけがをしています」

この訓練は静岡県菊川市の野球場で試合が行われている中、爆発が発生した想定で実施されました。静岡県西部の消防と警察に加え、聖隷三方原病院の医師らが参加し、多くのけが人が同時に発生した場合の対応などを確認しました。
救急隊員が活動中、事態は急展開します。救急隊員が突如現れた謎の男に刃物で刺されてしまいます。

警察官が『さすまた』を使い、犯人役の男を速やかに確保しました。
<消防隊員>
「被疑者は。これ以上の危険はないということで。警察のほうで、もう一度周りの確認、安全の確認をお願いします」
<警察官>
「はい」
さらなる爆発や襲撃などに警戒しつつ医師がトリアージを行い、けが人を運び出していきました。
菊川市消防本部の白岩勝警防課長は「今の社会情勢、状況がどうなるか分からないということも考えられる。安全確保をした中で対応するという教訓が出たと思う」と話しました。
訓練を企画した菊川市消防本部は、隊員らの安全管理も強化していく方針です。