裏金問題で注目の静岡3区 前職 元職 新人が激突へ 候補予定者の動き活発【衆院選2024】
解散を受けて事実上の選挙戦に入りますが、裏金問題が尾を引く静岡3区ではすでに立候補予定者が論戦を交わしています。
衆議院の解散前夜の10月8日、静岡県袋井市で開かれた公開討論会に静岡3区で立候補を予定している4人が出席しました。
<無所属・元職 宮沢博行氏>
「今の政治のままでは1人1人の豊かさは実現できません。(自民党の)中にいたからこそ改革の必要性がわかっています。政治は変えられます」
<日本維新の会・新人 釜下由佳子氏>
「これからの未来を変えたい、子どもたちには明るい未来を残したい。強い思いで、人生をかけてここに座っております。今回の選挙戦で多くを伝えたい」
<自民党・新人 山本裕三氏>
「自民党に端を発した政治不信を払しょくするために、政治は政治家のためにあるのではなく、国民のためにあるという原点に戻るためにすべてをかけて頑張っていきたい」
<立憲民主党・前職 小山展弘氏>
「私は富国有徳の品格のある国を目指していきたい。最近ますます品格がこの国から奪われていると思いませんか。誇りと矜持を持って働いている。そういう人たちが安心して暮らせる日本を築きたい」
静岡県の掛川市や磐田市などを選挙区とする静岡3区。自民党の裏金問題が尾を引き、今回、注目される選挙区の一つです。
解散を控えた週末、磐田市の祭りを訪れたのは、元防衛副大臣の宮沢博行氏です。
かつて自民党に所属していましたが、派閥の裏金問題が発覚した上、自身の女性問題も報じられ、2024年4月に離党、議員を辞職しました。
<磐田市民>
「もうちょっと真面目にやってほしいね」
「ちょっと期待していたもんでね」
宮沢氏は無所属で出馬する予定ですが、厳しい再スタートとなりそうです
<無所属・元職 宮沢博行氏>
「お叱りの言葉もいただきますけども、お叱りの言葉をいただきながらも次の二言目があるのでありがたいと思います。お金のかからない選挙を貫いていきたい」
今回の選挙戦を「みそぎ」と位置付けています。
空席となっていた自民党 静岡3区の支部長に就任した山本裕三氏です。
掛川市議会議員を辞職し、初めて国政選挙に挑みます。
<自民党・新人 山本裕三氏>
「おはようございます」
解散を迎えた10月9日は、地元の掛川市の企業などをあいさつまわりです。
支援者からは裏金問題などを問いただされる場面もあるといいますが、党の信頼の回復につなげたいと話します。
<自民党・新人 山本裕三氏>
「厳しい声が多いので、それは支部長の責任としてしっかりと受け止めて心に刻み活動を続けたい。1人でも多くの方にお会いしたい。解散の日ですけど、変わらずあいさつ回りをしている」
3区の支部長就任から1か月あまりですが、逆風の中で選挙戦に入ります。
立憲民主党の前職 小山展弘氏です。
10月8日、掛川市で開かれた決起大会にはおよそ180人が集まりました。前回は小選挙区で勝ち切った小山さん、6回目の衆院選です。
<立憲民主党・前職 小山展弘氏>
「いつも衆議院の選挙は解散があり、バタバタの中で手際よくやるのが求められている。(早期解散について)石破さんは党内事情もあったと聞いているが、我々も受けて立って、野党は常に厳しい選挙ですけど頑張っていきたい」
反自民の票を取り込み、静岡3区での連勝を狙う考えです。
<日本維新の会・新人 釜下由佳子氏>
「ありがとうございます」
静岡3区で唯一の女性候補となる見込みの、日本維新の会 釜下由佳子氏です。
10月9日は雨の中ですが掛川市の街頭に立ち、支援を呼びかけました。
釜下氏は議員経験がなく、初めての選挙が今回の衆院選となります。
<日本維新の会・新人 釜下由佳子氏>
「いよいよ解散ですけど、気は引き締まるばかり士気は高まります。支援者がいても現職の先生や、ほかの団体が付いている方と比べると とりわけ少ないと思う。そこは地道な活動を通して皆さまに知ってもらえればと思う」
同じ選挙区では政治経験が豊富な男性候補が多く、国民目線、女性目線を大切に政策を訴える考えです。
静岡3区ではこのほか、政治団体代表の杉村義夫氏が立候補する予定です。
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