9月18日の静岡県内は、浜松市佐久間で36℃となるなど、あわせて3か所で観測史上最も遅い猛暑日となりました。9月に入っても続く暑さの影響で「花粉症」にある変化が起きているといいます。

18日の静岡県内の最高気温は、浜松市天竜区佐久間で36℃、浜松市天竜区で35.9℃、川根本町と静岡市駿河区で35℃となり、佐久間、天竜、川根本町では観測史上最も遅い猛暑日を記録しました。
<街の人>
「ものすごく暑いですね。9月とは思えない感じ」
「暑い」
「一回、秋の風っぽくなったなと思ったんですけど、全然まだ暑くて。子どもたちも公園とかで遊びたいですけど、まだなかなか遊具も暑いですし、まだ遊べさせられないですね」
長引く暑さの影響で、体にある症状が出ているといいます。
<街の人>
「夜、咳が出たりはするんですけど、マスクも熱中症になっちゃって大変だけど、予防もしなけらばいけないし。大変な時期ですね」
「たまに鼻がムズムズするのはあります。仕事に支障が出るのが…」
秋に起こる花粉症です。この猛烈な暑さが発症時期に影響を及ぼしているというのです。

<いとう耳鼻咽喉科 伊藤純一院長>
「今年は猛暑が多くて、暑い日がすごく多いので、雑草とかもすごく生えてきて。秋の花粉は、ブタクサやヨモギがメインなんですけど、雑草の成長も早いので、花粉も多くなっていて、秋の花粉症の患者さんが増えていると思います」
伊藤院長によりますと、9月に入っても暑さが続く影響で植物の成長が早く早い時期から花粉症の症状が出る人が増えているといいます。

<いとう耳鼻咽喉科 伊藤純一院長>
「スギの花粉症よりも、ブタクサとかヨモギとか秋の花粉症のほうが、花粉の粒子がちょっと小さくて。ブタクサやヨモギの花粉は、肺の末梢のほうまで届きやすくて、喘息になる確率がスギの花粉より多いと言われている」
では、どのように対策すればいいのでしょうか。

<いとう耳鼻咽喉科 伊藤純一院長>
「(スギは)木が高いので200キロくらい遠くに飛ぶが、(秋の花粉の)雑草は背が低いので、だいたい20メートルくらいしか飛びませんので、近くに行かなければ大丈夫」
秋の花粉症は、あと1か月ほどで治まる見込みだということで、マスクをしたり薬を飲んだりして対策してほしいということです。