「おもてなしの心を持っていく」日本食ブームのマレーシアに「十割そば」の店オープン 和の心と日本の文化を世界へ=静岡県

そば粉100%の「十割そば」を静岡県東部で展開している店が2024年9月12日、海外1号店をマレーシアにオープンします。

伝えたいのは蕎麦の味。そして和の心、日本の文化です。

「レギュラー1、ビッグ1」
「はい!」
「1コールドソバ、翼さん」
「お願いします」

三島駅南口のホテル1階にある蕎麦店です。そば粉と富士山の伏流水だけで打った十割そば。香りが口に広がりもちもちした食感が特長です。

この店で研修をしたルーベン・ラジさんと石川翼さん。
2人はマレーシアの首都に9月12日にオープンする店の運営スタッフです。

<元年堂クアラルンプール ルーベン・ラジ副店長>
「つゆと蕎麦、ワサビ、ネギというコンビネーションがあって、今までにないようなおいしさを感じました」

静岡のそば店がなぜ、マレーシアに出店するのでしょうか。

<元年堂を海外出店するCULTURE LINK MALAYSIA 野口亮社長>
「(マレーシアでは)ラーメン、とんかつ、その他諸々、しゃぶしゃぶもそうですし、様々なものがすごくこう行列をなしてお客さんで賑わってるっていうことと、そば自体はまだちらほらしかないんです」

マレーシアは平均年齢がおよそ29歳と若く、人口が増加を続けていて、この先も成長が望めるといいます。また、首都のクアラルンプールには日本人駐在員が多く日本食の店が集まっています。日本食がブームになっていて日本の文化を更に根付かせるのに最適だと考えました。

「皮目の方を下にして…揺すりながらね、オッケーオッケー」

天ぷらの揚げ方、盛り付け方も念入りに指導しました。

<元年堂三島駅南口店 丸本穣店長>
「お蕎麦っていう日本独特の文化を海外の方に紹介してもらって。お客様に美味しかったっておっしゃっていただけるような接客も含めてですね」

日本茶、着物、マンガなど様々な日本の文化=「クールジャパン」を体験してもらうことも店が目指すことの一つ。

どれだけ注目され、需要があるのかテストマーケティングもして、海外進出したい企業のサポートをしていく方針です。

<元年堂を海外出店するCULTURE LINK MALAYSIA 野口亮社長>
「『おもてなしの心』ですかね。まずはこの心を持っていくっていうところを1番このプロジェクトでは心がけています」

「十割そば」と「おもてなしの心」を看板に日本の文化を静岡からマレーシアへ、そして世界へ届ける挑戦が始まります。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

関連タグ

人気記事ランキング

ライターから記事を探す

エリアの記事を探す

stat_1