浜松といえば「うなぎ」に「餃子」。ほかにも「ハンバーグ」が名物です。「ハンバーグの聖地」として、地域、そして、業界全体を元気にしたいと老舗洋食店がタッグを組みました。
浜松市中央区で43年営業する洋食店「洋食屋みさくぼ」が4年前から開いている子ども向けの食育イベントです。地元の味を次の世代につなげたいとアプローチを続けています。
<洋食屋みさくぼ 齋藤清治代表>
「大手チェーン店にはない、地域のものを活かして、それを伝えていく。子どもたちが将来大きくなって今度は伝える側になっていただければ」
そんな老舗の洋食店が同じく老舗のハンバーグ店と、8月20日から新たな取り組みを始めました。
<元祖炭焼きハンバーグレストランパピオット 澤木香余代表>
「これがスタンプカードです。いま50人くらいの方がカードを持って行ってくれています」
「元祖炭焼きハンバーグレストランパピオット」は、1979年から営業を続ける浜松市中央区の老舗店です。「パピオット」そして「洋食屋みさくぼ」の共同スタンプラリー。両店舗に1回ずつ、さらにもう一度どちらかで食事すると500円の割引クーポンがもらえる仕組みです。
<元祖炭焼きハンバーグレストランパピオット 澤木香余代表>
「浜松市がハンバーグ消費量第一位になったのを記念して、40年以上やってる両店舗で何かできないかと考えたのがきっかけです」
総務省の家計調査によると、浜松市は2023年、ハンバーグの消費額が全国1位になりました。「浜松といえばハンバーグ」認知度向上をスタンプラリーで後押しし、地域を活性化したい考えです。
<洋食屋みさくぼ 齋藤清治代表>
「(うちのハンバーグは)ふわっとなくなるみたいな柔らかい感じ」
スタンプラリーで老舗へ足を運ぶきっかけを作り、苦境を打開したいという思いもあります。
<洋食屋みさくぼ 齋藤清治代表>
「ほかの老舗のお店さん、レストランや喫茶店がどんどんなくなっていく。寂しいというか、悲しいというか、老舗店の『こだわりの逸品』があるので」
新型コロナや物価高、後継者不足の課題も抱え、地域に根差した老舗が店をたたむケースが増えています。「みさくぼ」「パピオット」ともにこの1年の間に、2代目が店を継ぎました。「地域の味」を絶やすわけにはいかない。強い使命感があるからこその共同企画です。
スタンプラリーは10月20日までです。