8月17日と8月18日の2日間、静岡市の駿府城公園で「駿府城夏まつり」が開かれます。その会場で配られる「うちわ」のデザインを大学生が考えました。「涼みながら、まつりを楽しんでもらいたい」学生たちの感性が光りました。
<常葉大学造形学部の学生たち>
「こんにちは」
「駿府城夏まつり」の会場で配るうちわのデザインを任されたのは常葉大学の学生たちです。下田市の山あいにある温泉宿から依頼されました。
<従業員>
「こちらのお風呂は、この山でとれたヒノキで作っています」
学生たちは温泉に実際に入るなどしてデザインのイメージを膨らませました。今回、温泉宿が依頼した背景には地域の課題があります。
<観音温泉 鈴木和江会長>
「やっぱり人口減少だね。若い人たちがここへ行きたいっていう、そういう糸作りをぜひやっていただきたい」
地域の高齢化が進む中、若い世代に下田や南伊豆地域の魅力を知ってもらいたいと学生たちのデザインに期待したのです。
<大学生>
「その数字もデザインに取り入れたりとか」
「じゃあ、それとロゴを組み合わせたりとか」
学生たちは人気の「御朱印」や「インバウンド向け」、「水のイメージ」などの6つのコンセプトでデザインを提案しました。
<常葉大学造形学部2年 市川愛華さん>
「自分たちが作ったものが誰かの役に立つっていうのはすごくうれしい」
<常葉大学造形学部2年 望月葵生さん>
「めちゃくちゃ興奮しますね。最高だと思います」
夏まつりの本番が近づき、うちわが完成しました。
<大学生>
「おー、すごい」
静岡県と富士山をモチーフに温泉水のイメージ打ち出した図案が採用されました。学生たちがデザインしたうちわは、あす開幕する「駿府城夏まつり」の会場で配られます。