最大9連休となる「お盆休み」の前半戦、静岡県内各地の観光地は賑わいを見せています。一方で、南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」が発表される中での過ごし方に戸惑いの声も聞かれました。
<田島かのん記者>
「今日も駅前は賑わっており、県内外から多くの人が訪れています」

首都圏などから気軽に行ける観光地として人気の熱海市は大勢の観光客でごった返しました。

<観光客>
「横浜からみんなで遊びに来ました。ジェラート屋さんでみかんと塩レモン頼みました」
35℃を超える猛暑日を記録した静岡県熱海市。海水浴場も混み合いました。ただ、思いっきり羽を伸ばして…ともいかないようです。

<茨城県から来た親子>
「津波が怖いですね。ちょっと海に行こうか迷いました。」
先週発表された南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」。政府は備えの再確認など1週間を目安に巨大地震への注意を呼びかけています。
<2人組の女の子>
「地震とか怖いなと思って、でもやっぱり海に行きたいな」
<埼玉県から家族で来た観光客>
「(津波が起きたら)とりあえず高いところに行くっていうふうに考えています」
地震を気にしながらの連休となったのは宿泊施設も同じです。

<月の栖熱海聚楽ホテル 森田金清社長>
「心配していたんですけども、この伊豆半島においては、比較的お客様のキャンセルも少なく、またキャンセルされても次の予約はすぐ入ってくる感じで、ほっとしております」
こちらのホテルでは、キャンセルや問い合わせの電話はそれぞれ1日1件程度にとどまり、連日満室続き。かき入れ時の集客に大きな影響はみられないといいます。
<大西晴季記者>
「静岡市葵区にある『スマートアクアリウム静岡』です。百貨店の中にあるということで、涼しさを求めて多くの人で賑わっています」

静岡市中心街の水族館にはおよそ150種類の生きものが展示されていて、多くの親子連れが楽しんでいました。
<埼玉県から帰省した客>
Q.水族館どうですか?
「珍しい魚がいて面白い」
水族館では夏休み限定で観察ワークシートを販売。館内を回って生き物をスケッチしたり特徴を書き込んだりすることで海の生物に興味関心を持ってもらおうという取り組みです。

<子ども>
「将来魚博士になるために魚を学びに来ました。魚と触れ合ったり、クイズをやったりして楽しいです」
一方で、夏休みをふるさとや行楽地などで過ごした人たちのUターンラッシュは8月12日がピークで、朝から、大きな荷物を抱える人の姿が見られました。
JR東海によりますと、静岡駅では上りのひかりで乗車率(自由席)が100%を超える列車もありましたが、午後5時には上りのひかりが90%、こだまが50%、下りのひかりが100%、こだまが40%と落ち着きを見せ始めていて、8月13日からもそこまでの混雑は見込んでいないということです。