大井川流域首長ら「スピード感についていけない」リニア静岡工区をめぐり鈴木知事に注文 静岡県と流域市町が初会合

リニア新幹線の静岡工区をめぐり7月23日、静岡県の鈴木康友知事と大井川流域の市長・町長による意見交換会が初めて開かれました。流域のトップは「あまりのスピード感についていけない」と鈴木知事に丁寧な説明を注文しました。

23日、県庁に集まったのは、島田市の染谷市長や川根本町の薗田町長など、大井川流域自治体のトップです。

<静岡県 鈴木康友知事>
「引き続きJR東海に対しましては真摯に、緊張感を持って対応して頂けるように求めていきたいと思っております」

リニア新幹線静岡工区について、地元の市長・町長と初めての意見交換会に臨んだ鈴木知事。会議は冒頭を除いて非公開で行われましたが、終了後、鈴木知事は、「大変貴重な機会になった」と振り返りました。

<静岡県 鈴木康友知事>
「工事が終わったとしても未来に影響は続いていくわけでございますので、文書も含めてしっかり担保していく。そのためには国の関わり、役割が重要」

一方、流域の首長たちは…。

<焼津市 中野弘道市長>
「3者合意も含めてスピード感はあるんですけれども、我々に情報が少ないんじゃないか」

リニア工事をめぐっては6月18日、山梨県内のボーリング調査などを認める3者合意を締結。静岡県はこれまで、静岡の地下水が流出する恐れがあるとして、県境300m手前で調査をやめるよう求めていましたが、鈴木知事は就任後、1か月が経たないうちに調査を認めました。

<島田市 染谷絹代市長>
「あまりにスピード感があって流域はついていけないし、あまりに急激な変化をどう理解したらいいのか、わからないところもあると思うんですね。丁寧な説明をお願いしました」

流域のトップからは「県からの情報提供が少ない」という指摘が相次ぎ、鈴木知事は「リモート会議をはじめ担当者レベルの情報交換を頻繁につくるなど改善する必要がある」と話しました。

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