猛暑が続く中、夏のスタミナ食として食べたくなるのがウナギですが、2024年も高値の傾向が続きそうです。養殖業者にとっては逆風が吹く中で、お得においしいウナギを食べるコツとは。
「ああ、すごいすごい。逃げるな~」
2024年6月27日、浜松市の幼稚園で行われたのはウナギのつかみ取り体験。普段触れることのない生きたウナギに園児らは感動している様子でした。
<寺坂元貴記者>
「ウナギは地元・浜名湖産です」
今回のイベントは子どもたちに地元とウナギへの愛を育んでもらおうと養殖業者の組合が開いたものです。
暑くなると食べたくなる夏の定番メニュー・ウナギですが、今年も高値が続きそうな見通しです。
浜名湖養魚漁業協同組合では、夏の最盛期を前に浜名湖で育てられたウナギの選別作業が行われています。
こうしてみると浜名湖ウナギはたくさん出荷されているように感じますが、実は全盛期の半分ほどしか出荷されていないそうです。
<浜名湖養魚漁業協同組合 古橋知樹さん>
「シラスウナギの価格が高騰してますし、電気代やウナギハウスを温めるための重油なんかも値上がりしているので、どうしても今年も高くなってしまう」
高値が続くウナギをどうしたらお得に味わうことができるのか。ヒントになるのが「直営・直売」です。
JR浜松駅近くにあるこちらの飲食店は、周囲の店に比べて1割程度安い価格に設定されています。
<浜名湖うなぎ丸浜 高津直弘店長>
「漁協直営ということで鮮度のいいウナギを安く提供できる」
この店は漁協が経営する直営店で卸などの中間コストを省くことで新鮮なウナギをお手頃に提供できるといいます。
このほか、漁協では直売所も経営。生産者の顔が見えるため、安全性も確保できるといいます。
<浜名湖養魚漁業協同組合 古橋知樹さん>
「個性があるのが浜名湖うなぎの特徴なので一匹一匹味わっていただいて、この夏を乗り越えて頂きたい」
おいしいウナギをできるだけ多くの人に味わってほしいと生産者側の努力は続けられています。