Jリーグの季節がやってきた!ホームで開幕迎えるジュビロ磐田と藤枝MYFCの静岡新聞担当記者に注目ポイントを聞いてみた!
ヒデ:鹿児島キャンプはどうでしたか。
名倉:僕は2週間近く鹿児島に行ってました。
寺田:僕も1週間ぐらい行ってきました。
ヒデ:磐田はJ1復帰。ギアを上げていかないと。
名倉:だいぶ良い感じで仕上がってます。特に今日(20日)はレジェンド中のレジェンドのドゥンガさんが大久保グラウンドを訪問して、本当にお祭り騒ぎのような盛り上がりでした。
ヒデ:久々のドゥンガさんはどんな感じでしたか。
名倉:オーラ全開で。ブラジル人選手は「英雄が来た」って大喜びでした。
ヒデ:そりゃそうでしょうね。だって会ったことない可能性もあるから。
名倉:ブラジル人選手は、磐田が優勝した頃に生まれたという選手も。サポーターも喜んで、一気に開幕に向けてギアが上がった感じです。
ヒデ:藤枝MYFCはどうでしたか。開幕戦で1万人集めなきゃいけませんから、気合入ってると思います。
寺田:藤枝は鹿児島キャンプで3試合やったんですよね。かなりハードでした。今日も2時間みっちり。最後3対3の対人までやって、これ開幕前なのかなって。
鬼頭:新しくなった1万人を収容できるスタジアムというのは、寺田さんからご覧になっていかがですか。
寺田:本当にピッチとスタンドが近いんですよ。選手がぶつかる音も聞こえるし、あの一体感。昨季はバックスタンドがなくてもあれだけ盛り上がってましたから、あれが360度になったらすごいだろうなって想像してます。
磐田で取材しやすい新加入選手は?
ヒデ:まず磐田。「ここに力入れてるな」って感じたのは、記者目線でどこですか。名倉:攻守の切り替えです。だいぶ磐田は若返ったので、鹿児島キャンプでもハードなメニューが多かったなという印象です。
ヒデ:名前を覚えるのが大変じゃないですか。
名倉:新加入選手は15人。でも鹿児島に2週間行かせてもらったのでさすがに。
ヒデ:特徴も覚えていかないとですよね。
名倉:特徴もそうですが、「こういう質問には答えてくれるんだな」とか、性格だとか、話の振り方だとか。
ヒデ:現時点で「この選手ちょっとインタビューしやすいな」というのは誰ですか。
名倉:外国人選手はみんな明るいです。あと、新加入の川﨑一輝選手ってすごいイケメンなんですが、ツンとしてるかなと思ったらすごい好青年でした。
ヒデ:一方、藤枝はどうでしょう。10人の新しい選手が加入しました。
寺田:10人なんですが、去年から特別指定で出ていた大学生の3選手もいて、それに鹿児島城西高校から芹生海翔選手も入って4人の新卒選手。これはかなり期待できるかなと。
右サイドバック、新人スタメンあるぞ!
鬼頭:ズバリのスタメンを。当たらなくても当たってもどちらでもいいんですけど、聞きたい。まずジュビロから。名倉:右サイドバックがなかなか決まらない状況なんですが、新人で早稲田大から入ってきた植村洋斗選手。本職はボランチなんですが、鹿児島キャンプでもだいぶサイドバックで評価を上げました。
ヒデ:いきなりコンバートされますか。
名倉:そうなんですよ。ボールを狩る能力を横内監督に買われて。右サイドバックでクラブとして13年ぶりの新人のスタメンがあるぞと。
身長は小柄ですが、スピードと、上下動だけじゃなくて中にもカットインできるというのが彼の持ち味ですね。
鬼頭:173センチ、67キロ。2001年生まれ。背番号50。
名倉:背番号50は昨季引退した遠藤保仁選手がつけていた番号。そうなってほしいというクラブの期待と、本人の思いがありました。
藤枝の中盤の構成は?
ヒデ:一方、藤枝は?寺田:徳田社長もおっしゃってましたが、変わらずに超攻撃的サッカーをやるので、両ウイングがバンバン上がっていく。もうセンターバックでさえ持ち上がっていいと言ってるので、それは楽しいし、面白いです。
ヒデ:もちろんカバーリングもあるし、かっさらわれたらダッシュで戻るというのがあるでしょう。すごい徹底してますね。
寺田:去年まで10番をつけていた横山暁之選手が千葉に移籍して、中盤はどうするのかなってずっとキャンプから見てきたんですが、これが面白いんですよね。
静岡学園で全国制覇したメンバーの浅倉廉選手が今年背番号8をつけて、シャドーで勝負すると言っています。東京ヴェルディから移籍してきた、34歳でチーム最年長の梶川諒太選手も魅力的な選手です。中盤が流動的になって面白いんじゃないかなと思います。
藤枝は長崎との真っ向勝負に期待
鬼頭:リスナーからも「今年は藤枝に行ってみようかな。チケットは取れるかな」ときています。ヒデ:藤枝は開幕戦で1万人を集めようとしています。やっぱり静岡プライドでいこうよ。自分は行けなくても「なんかやるらしいぜ」とか、そんなんでスタンド埋めようよ。
鬼頭:藤枝の課題は。
寺田:一つは、失点を減らすことですよね。ここはディフェンダー出身のコーチが入りまして、今後改善されていくと思います。その上で攻撃的になっていくという。進化が見られるんじゃないかなと期待しています。
ヒデ:そのままの流れで先にやっぱり聞いておきたいのが、開幕戦の長崎戦。これについて情報があったら聞きたいです。
寺田:去年の戦いで言うと、開幕2戦目でやって2-0で勝ったんですが、終盤のアウェイでの戦いは1-5で負けてるんですね。去年の反省を生かしてどう戦うか。まず個のレベルが藤枝も上がっているので、ここで負けずに堂々と真っ向勝負でやれるんじゃないかなとは思っています。
名倉記者「磐田は神戸に名前負けしないこと」
ヒデ:そして磐田はヴィッセル神戸との開幕戦ですよ。これは楽しみしかないです。名倉:相手は昨年の王者ですし、激しい戦いは必至なんですが、しっかり守ってワンチャンスものにしてほしい。去年の天皇杯は5点取られて負けているので、とにかく失点を減らして後半勝負という展開になれば。
ヒデ:新メンバーが多い中で戦うのは結構大変だとは思うんですけど。
名倉:そうですね。まず名前負けしないことが大事かなと思います。
鬼頭:神戸には大迫勇也選手、武藤嘉紀選手らがいますが、海外から帰ってきた強い選手たちをどういうふうに止めたらいいですか。
名倉:磐田のディフェンスラインもしっかりしてるので、とにかく個でカバーできないところはチームでフォローする。局面のバトルで負けないというのは強く言っていました。
ヒデ:相手にとって不足なし。
鬼頭:攻撃はどうですか。
名倉:マテウス・ペイショット選手。鹿児島キャンプの清水との練習試合でちょっと怪我しちゃったんですが、今週戻ってきて非公開の練習試合にも出ています。彼が中央でドンと構えて、ポストプレーではたいて、しっかりゴール前に入っていくという展開ができれば、磐田にも十分チャンスはあるんじゃないかなと思っています。
両チームの開幕戦注目ポイントは?
鬼頭:SBSラジオでも中継があってリポートします。「特にここを試合中見たらいいよ」というアドバイスがほしいです。名倉:ペイショット選手がどれだけゴール前に詰めていけるか。去年の磐田は、クロスが入ってもなかなか中央に人がいないことがありました。190センチのペイショット選手が構えて、シンプルに彼の頭を狙っていくという。その攻撃が一番いいんじゃないかなと思います。
ヒデ:そして寺田さん。藤枝は1万人集めなきゃいけない。現時点でどのようにお考えですか。
寺田:まずバックスタンドが満員になったところを見てみたいです。サポーターの方々もそれぞれ声をかけていただいてと思っています。選手たちも、360度から声援を受ける機会はなかったので、すごくすごく楽しみにしてるんですよ。私も味わってみたいですし、ぜひ来場していただけたらなと思います。
ヒデ:商店街の皆さんのご協力はあったりするんですか。
寺田:藤枝の商店街は2キロぐらいあるんですが、今日選手たちが東西から歩いて、1軒ずつ商店街にポスター、チラシを配っていました。
ヒデ:素晴らしい。実際Jリーガーが来たら、「行こう」って気持ちになる人多いはずですもん。
寺田:社長もおっしゃっていましたが、藤枝のスタジアムってすごく良いスタジアムなんですよ。山に囲まれていて歓声が響くんですよね。
鬼頭:一方、ジュビロ磐田もチケットがソールドアウト。お互い勝ちたいですね。まずはスタートダッシュを!
藤枝のイチオシ選手は中島大嘉
鬼頭:2人とも言い忘れたことないですか。名倉:J1で磐田は厳しい戦いになると思いますが、長い目線で成長を応援したいです。
ヒデ:今までと違うから、ちょっと「ん?」という時があったにせよ、サポーターの皆さんは信じて応援を続けてくれるといいですね。
名倉:そうですね。それが今季一番大事かなと思いますね。
ヒデ:そして、寺田さん。
寺田:イチオシの選手をちょっと考えてきました。中島大嘉選手。彼が化けるかどうか。この選手が藤枝が今年躍進できるかの鍵を握っていると思うんですよ。
本当に大きくて強くて速いプレーヤーで、パリ五輪も目指している。さらに、すごく真面目でいい子なんですよね。コメント力もあって、すごく楽しみな選手です。
ヒデ:本当に戦術がシンプルだから、すぐ化けそうな気もしますよね。
鬼頭:皆さん、新聞とネットをチェックしていただいて、お2人の記事をご覧いただきたいと思います。いよいよ開幕、よろしくお願いします!
サッカー大好き芸人、ペナルティ・ヒデと、サッカー中継のリポーターとしても活躍する鬼頭里枝の2人がお送りする番組。Jリーグから海外サッカー、ユース世代、障がい者サッカーなど幅広くスポットを当て、サッカーを通して静岡を盛り上げます。目指すは「サッカー王国静岡の復権」です!