「この画面で全員を確認できるのはいい」こども園に登園管理システム導入 登降園もリアルタイムで!現場の負担軽減にも一役=静岡市
静岡市のこども園で、登園の状況などを管理するアプリの活用が始まりました。子どもの安全を守るために採用されたシステムですが、保育現場の負担を減らす狙いもあります。
静岡市葵区の静岡市立西奈子ども園です。保護者が手にしているのはスマートフォンです。
「QRコードをかざしてもらって」
「こっち?」
「ピンポーン」
静岡市が57の市立こども園などで、1月31日から導入したのは、登園管理システム「コドモン」です。タブレットに専用のQRコードをかざします。
これまでは、紙ベースで登園の状況が確認されていましたが「コドモン」を利用すると、園内の職員全体に情報が共有されるほか、保護者側にも登園・降園などの状況がリアルタイムで伝わります。
<保護者>
「夫とシェアしているので夫も登園したんだなというのがわかるのでいいなと思う」
「遅刻とか欠席とか、このアプリ一つで、楽で安全で便利」
2022年9月、静岡県牧之原市の認定こども園で当時3歳の女の子が通園バスに置き去りにされ死亡する事件が起きました。登園状況の管理は、園児の命に関わるため園側にとっては大事な仕事の1つです。
<静岡市立西奈こども園 海老名恭子園長>
「実際この画面で全員を確認できるのはいいシステムだなと思いました」
今回、管理アプリを導入した背景には子どもの安全を守る職員のサポートをするという狙いがあります。西奈こども園には、園児60人あまりが通っていますが、保育教諭の1日は慌ただしく過ぎていきます。
点呼は30分おきに。所在の分からない子どもがいないか、細かく確認しています。園児の迎えに来たのは誰かも、記録します。さらに、子どもたちが帰った後は教材づくりや、日誌の記入など、業務は多岐にわたります。職員らの業務負担を少しでも軽くすることが今回のアプリ導入に求められているのです。
<静岡市立西奈こども園 海老名恭子園長>
Q先生たちにもっと時間があったら?
「どんな環境を用意しようか、あすの教育保育の内容なんかを考えていく時間に充てるのではないかなと思っています。それは、しいては子どもに反映するのかなと思っています」
保育の現場で大人の負担をデジタルで改善していくことが子どもの安全を守る大きなカギとなります。
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