ジュビロ磐田の新体制発表会見で番記者が感じたチームの“本気度” 最大規模の選手入れ替えで「化学反応に期待」
ヒデ：名倉記者と全然会えない間に、ジュビロの昇格が決まっちゃいましたよ。やっぱり自分が担当しているわけだから、めちゃくちゃうれしかったでしょ。
名倉：めちゃくちゃうれしかったです。
ヒデ：でも、ちょっと厳しいって本当は思ってたでしょ？
名倉：そうですね（笑）みんなもうプレーオフを念頭に入れて準備していて。ベンチ外の選手はアウエーで行われたリーグ最終戦に来なかったですしね。
ヒデ：本音としては「おい、いっちゃったよ」ですか？やっぱりドラマでしたよね。
名倉：それはありますね。当日は昇格準備をしてはいたんですが、記者は僕1人。たまたまその日は新聞の休刊日だったからちょっと助かりました。
新加入は15人！大丈夫？
ヒデ：ジュビロは今回、選手がだいぶ変わりましたね。名倉：新加入15人ってもう最大規模です。ほぼ半分が入れ替わった状況ですね。
鬼頭：去年補強できなかったから余計に？
名倉：去年は後藤啓介選手ただ1人で、今年は実に15人。しかもブラジル人4人。
ヒデ：ここまで変えてスタートを切るのは大変では。キャンプで連係を深めないと。
名倉：本当に度胸がいるというか、思い切った人事だと思います。去年まで主力だったドゥドゥ選手が千葉に行き、鈴木雄斗選手が湘南に行き、後藤選手が海外のアンデルレヒトに行き、その上で新たな戦力を獲得しました。
ヒデ：アジャストするのかな…。どうですか。
名倉：まだ走り込み中心の練習なので、鹿児島キャンプに入ってからというのが実際のところだと思います。いい化学反応が起きることを期待したいですね。
注目は平川怜とマテウスペイショット
（写真左から）平川怜選手、マテウスペイショット選手
鬼頭：キーパーの川島永嗣選手は皆さんご存知かと思いますが、他の選手についてはまだ知らない方もいると思います。
名倉：フィールドプレーヤーで注目は、熊本から移籍してきたトップ下の平川怜という選手がいます。FC東京の下部組織出身で、去年熊本でキャプテンを務めて大活躍しました。あの久保建英選手がFC東京時代に認めた選手です。
ヒデ：2023J2リーグアウォーズでベストイレブンに入っていたので、しっかりとしたプレイヤーなんだろうなって。
名倉：「足元の技術を見てほしい」と本人は言っています。
ヒデ：横内監督とはお会いしましたか。
名倉：はい。「去年はワールドカップがあってあまり休めなかったが、今年は比較的ゆっくり休めた」と言っていました。補強に関しても、本当に化学反応が起きそうな、満足な補強だとおっしゃっていました。
ヒデ：190センチ、新加入のマテウスペイショット選手はどうですか。
名倉：待望のストライカー、前線のターゲットマンの第1候補ですね。ブラジル2部から来たんですが、先日の記者会見でも「レアンドロ・ダミアンみたいなプレーをするから見ててくれ」と。「最低10ゴール取るから」って。
「磐田、本気だな」
鬼頭：磐田OBの藤田義明さんがトップチームのコーチに、元日本代表の西紀寛さんがユース監督に就任し、下部組織にもレジェンドがそろいました。ジュビロの底上げに向けた本気を感じますね。名倉：世界を知る川島選手も来て、レジェンドたちも集まってきて、いよいよ「磐田、本気だな」というのを感じますね。
鬼頭：先日の記者会見では、川島選手が来た時は雰囲気が違いましたか？
名倉：オーラがありましたね。ほんとにテレビで見たままで、ナイスガイ。連日取材を受けていただいています。磐田の大久保のピッチはフランスの芝より状態が良いと言っていました。
鹿児島キャンプで何食べる？
ヒデ：鹿児島キャンプにはもちろん行かれますよね。そこで記者として確認するのは、やっぱりどこまで機能して、アジャストするかという部分だと思うんですけど。名倉：新加入選手はもちろんですが、既存の選手でも、例えば夏にパリ五輪を控えた鈴木海音選手らはチェックしたいですね。最近の取材では、オーバーエイジ枠として板倉滉選手や冨安健洋選手の名前が挙がっていて、それが本当に悔しいと。だからもうオーバーエイジはいらないと言われるぐらい活躍したいと言っていましたね。
ヒデ：鹿児島では何を食べるんですか。
名倉：やっぱりまずはしゃぶしゃぶですかね。
ヒデ：黒豚のしゃぶしゃぶはおいしいですもんね。
鬼頭：鹿児島キャンプに行くサポーターの方もいますので、ぜひ名倉さんのおすすめのお店があれば紹介してください。
名倉：僕はまだ3回目だから、サポーターの方の方が詳しいかな。多分鬼頭さんの方が詳しいと思いますよ。
鬼頭：私、鹿児島の放送局にいましたので。でも、本当に黒豚しゃぶしゃぶはおいしいんですよね。
名倉：ジュビロの練習場の近くの担々麺屋さんも。
鬼頭：選手たちが練習するのは焼酎の会社の名前がついた「白波スタジアム」。すごくいいスタジアムで、桜島も見えますよね。
「勝ち点40」からいかに上積みできるか
ヒデ：最後に今年の展望、期待などをたっぷりお話しください。名倉：クラブは記者会見で「勝ち点40」を最初の目標に掲げました。それはあくまでも残留するための予想ラインなんですが、いろんな方面から「低すぎるんじゃないか」とか、「もっと上を目指してほしい」と言われます。
でもやっぱりJ1で勝つのって本当に難しい。とりあえずこの目標をクリアすれば、まずは残留が見えてくる。「そこから1つでも上へ」というのは現実的で、いい目標なんじゃないかなと個人的には思います。
ヒデ：昇格組は、まずはそうですよね。もちろん上を目指すわけだけど。
名倉：言い方は悪いかもしれないけど、新加入15人で未知数なところもありますしね。
ヒデ：そうなんですよ。上がる可能性ももちろん大きいんですが、この変わったメンバーで、昨シーズンのパフォーマンスを維持できるのか。やっぱりちょっと変わると心配でしょ。落ちちゃうんじゃないかなって。
名倉：ケガで別メニューの主力選手もいますし、開幕に間に合わないようだと、本当にもうガラッと変わっちゃう。本当に新チームですね。
鬼頭：初戦の相手は王者、神戸。
名倉：鹿沼直生選手は「初戦で王者を叩けば、一気に波に乗れる」と。
鬼頭：なんかついに「俺たちJ1なんだな」って感じしますよね。しびれる！
ヒデ：ガンガンいってほしい。キャンプレポート、名倉メモを楽しみにしています。
サッカー大好き芸人、ペナルティ・ヒデと、サッカー中継のリポーターとしても活躍する鬼頭里枝の2人がお送りする番組。Jリーグから海外サッカー、ユース世代、障がい者サッカーなど幅広くスポットを当て、サッカーを通して静岡を盛り上げます。目指すは「サッカー王国静岡の復権」です！
