ショートパスをつなぐスタイル健在
浜名−浜松南 前半37分、浜名の朝井(手前左)がチーム2点目を決める
新人戦を19年ぶりに制し、優勝候補の一角に挙がる第2シード浜名は上々の滑り出しだ。攻撃陣がしっかり仕事をこなし、浜松南から6得点。内藤康貴監督は「初戦で難しい試合になることを想定していたが、選手がよく動いていた」とイレブンを手放しで褒めた。
ショートパスをつなぐスタイルは健在だが、得点シーンで光ったのは相手の隙を逃さないしたたかさだ。前半21分、ロングパス一本でFW加藤千寛(ジュビロSS浜松出身)が抜け出し先制。前半37分には、トップ下の朝井陽之(浜松FC出身)が相手GKに向かって突進してボールを奪い、無人のゴールにけり込んだ。後半も攻撃の手を緩めず、相手を圧倒し続けた。
夏の県高校総体は準々決勝で静岡学園に1−4で完敗した。その差を埋めようと、選手たちがこだわってトレーニングしてきたのは「立ち位置」。仲間がミスをしてもすぐにボールを回収できるようなポジションを取り、攻守の切り替えをスムーズにしている。
県Aリーグでは2位につけ、来季のプリンスリーグ参入も視野に入る。内藤監督は「落とせない試合が続く。全国選手権出場とプリンスリーグ参入。毎週、決勝戦のつもりでやっていく」と選手にハッパを掛ける。
〈浜名 FW加藤千寛のコメント〉
〈浜名 内藤康貴監督〉
浜名−浜松南 前半21分、浜名の加藤(中央)が先制点を決める