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サッカー元日本代表の川又堅碁がアスルクラロ沼津に加入!静岡に帰ってきたストライカーは「もう感謝しかない」

SBSラジオの静岡サッカー熱血応援番組「ヒデとキトーのFooTALK!」に、アスルクラロ沼津に今夏加入した川又堅碁選手をお招きしました。聞き手はパーソナリティのペナルティ・ヒデさんと井川絵美さんです。

井川:川又選手のプロフィールを紹介します。愛媛県出身の33歳。高校生のときに地元愛媛FCの特別指定選手に登録されJリーグデビュー。卒業後はアルビレックス新潟に加入し、その後ブラジルのチーム、岡山、名古屋、磐田、千葉と渡り歩き、今年8月、沼津に加入しました。2015〜18年には日本代表にも選出されています。

磐田時代の3年間「愛しかなかった」

ヒデ:17〜19年のシーズンは磐田に。磐田の3年間を振り返るとどうですか。

川又:僕にとって静岡は、家に帰ってきたみたいな感じの気持ちはあります。ジュビロでやれて嬉しかった反面、最後の2019年に肩を脱臼して、そこからチームに貢献できなかったのは、ちょっと悔しかったですね。

ヒデ:当時の思い出は。

川又:浜松はほんとにサッカーを愛してるなって感じの街で、ご飯食べに行くにもそうだし、外を出歩いてもそうだけど、いろんなサポーターとかファンの人が声かけてくれて、楽しかった思い出しかないです。

ヒデ:ほんとにサッカーが身近だから、歩いてたら声かけられるだろうし、逆に激励もあれば叱咤もあるような。そこには愛が必ずある。

川又:もう愛しかないですね。

けがに泣いた千葉時代

ヒデ:ジェフユナイテッド千葉はどうでしたか。

川又:1年目は試合には出てたんですが、2年目、3年目でアキレス腱を痛めてしまって、長い間リハビリ期間になりましたね。

ヒデ:何が一番大変でした?

川又:やっぱり気持ちの面かな。メンタル、モチベーションを常に高くやらないと、全然ついていかないですね。体もそうだし、足も治っていかないし。

ヒデ:その中で、何が川又堅碁というアスリートをリハビリに向けて努力させたんですか。

川又:それはもうサッカーが大好きっていうのが前提にあるし、その中で「俺はまだやれる」と。「ピッチに戻って、点を取ってるところ」を目標にしてたので、それがあるからこそやれてる部分がありました。それがなかったらもう辞めてるぐらいの期間でしたね。

ヒデ:千葉では何か得たものはありますか。静岡との違いだったり、逆に静岡のすごさを知ったり。

川又:千葉はJ1にいなければいけないぐらいの環境でもあるし、そういう規模感でもあります。今年また6連勝して上位に上がってきてるので、是非ともJ1に戻ってきてもらいたいなっていう感じですね。

ヒデ:千葉を退団してからは?

川又:1月に千葉を退団して、1月18日ごろに手術をして、2カ月半リハビリ入院してました。しかもコロナ禍で外出禁止だったので、だいぶきつかったです。

井川:そこが一番メンタル辛かったんじゃないですか。

川又:めちゃくちゃ辛かったですね。

日本代表スタッフ陣も支えに


ヒデ:どうやって過ごしていたんですか。

川又:病院にリハビリ病棟があって、アスリートの選手も1人、2人ぐらいいたので、逆にその場はモチベーションが高かったです。2ヶ月半入院して、そこから、千葉のJFA夢フィールドでも2カ月リハビリさせていただいたんです。

井川:2023年、半分リハビリじゃないですか。

川又:そうですね。でも夢フィールドでリハビリしてるときにも、日本代表のメディカルスタッフや、名波さん(日本代表コーチ)、森保さん(日本代表監督)とかが、たまに顔を出してくれたりして。

来てくれるだけでやっぱりモチベーション上がるじゃないですか。「ちゃんと俺の枠もある?」っていうふうな話をして。そういう感じで、ほんといろんな人に手助けしてもらってたんですよ。元ジュビロのフィジカルコーチの菅野淳さんもいたので、菅野さんにもフィジカルやってもらってて。

ゴン中山監督は何がすごい?

ヒデ:そして、沼津へ。

川又:沼津に練習に来る1週間前ぐらいまで夢フィールドでトレーニングしてましたが、全然痛みが取れなくて「これいけるかな?」って感じでした。

それがたまたま1週間前ぐらいに、やっと動けるかもしれないぐらいになったんです。正直、「練習参加させてください」っていうぐらいのコンディションではなかったんですけど、いけるかもっていうところまできてたので、監督の中山さんが「全然練習参加してもいいよ」って言ってくれたのがきっかけで、沼津で1カ月半ぐらい練習に参加しました。

井川:結構長いですね。

川又:長かったんです。「いつまで練習参加なんや」って思う気持ちもあったけど、でも足がやっぱり完璧じゃないから。その間でも、中山さんがこうやって受け入れてくれてるから、「早く足良くなれ!」って思いながらずっと1カ月半やってました。

ヒデ:ゴンさんが待ってくれてるってなったら、頑張ろうという気持ちも倍増しますね。雰囲気はやっぱりいいんじゃないですか。

川又:雰囲気めちゃくちゃいいですね。

ヒデ:中山監督に最初にどんな声を掛けられたんですか。

川又:なんて言われたかな…いじられたかな。「おい、練習来たぞ」みたいな。多分そんな感じだったと思うんですよ。

ヒデ:優しいな。緊張ほぐれるし。ゴンさんは何がすごいんですか。

川又:やっぱり魂を揺さぶられるというか。現役時代から戦う人だったので、それを選手に伝達してくれて。「監督のために今日結果残そう」っていう気にさせてくれる、そういう監督です。

ヒデ:人として、人間として、1人の男としていかがですか。

川又:男としてもほんとにかっこよくて。テレビに出てるときは、おちゃらけてる感じがあるんですけど、やっぱり男らしい。周りをしっかり見てるんですよ、あれだけふざけてるのに。ほんとに頼りになるというか、かっこいい兄貴って感じです。

ヒデ:しっかりオンオフというか、プロとしてはっきり線引きをする人だもんね。

沼津のピッチに立った日


ヒデ:そして、ついに9月、沼津のピッチに立ちました。そのときのお気持ちを聞かせてください。

川又:もう感謝しかないです。ほんと感謝の気持ちしかなかったですね、ピッチに立った瞬間。いろんな人の手助けがなかったら、ピッチに立ててないっていうのが分かってたので。今までのピッチに入ってきたときの感情より、なんかちょっと変な感じでした。

ヒデ:サポーターの皆さんの声援も受けて、「やっぱり俺が立つ場所はここだ」ということなんでしょうね。やっぱり個人的には堅碁の活躍とゴールが見たい。現在6位。もちろん納得はしてないですよね。

川又:こないだガイナーレとの試合を落としたのはちょっと悔しいですけど。でもまだホームで試合ができるので、そこで挽回したいなと思ってます。

ヒデ:挽回というのはもちろん?

川又:僕のゴールで勝ちたいですね。

ヒデ:リスナーから「川又選手がゲストということで、グラサポも黙ってはいられませんよ。苦しい時代でしたが、グランパスの選手として戦ってくれて、永井謙佑選手とのコンビにワクワクしてました。永井選手はグランパスに戻っていますが、試合を見たりしてますか?」ときています。

川又:見てます。チェックしてますね。こないだはキャスパー・ユンカー選手のゴールすごかったですね。

ヒデ:再びリスナーから。「モーニングルーティンを教えてください」と。何かありますか。

川又:今僕ホテル暮らしなので、朝起きて、お風呂に入ってからご飯を食べてます。

ヒデ:最後にリスナーやサポーターにメッセージをお願いします。

川又:沼津のスタジアムにぜひ足を運んでもらって、盛り上げてもらって。静岡全体をこれから盛り上げていきたいなと思います。
シズサカ シズサカ

サッカー大好き芸人、ペナルティ・ヒデと、サッカー中継のリポーターとしても活躍する鬼頭里枝の2人がお送りする番組。Jリーグから海外サッカー、ユース世代、障がい者サッカーなど幅広くスポットを当て、サッカーを通して静岡を盛り上げます。目指すは「サッカー王国静岡の復権」です!

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