道具から木の温もり

モルックを始めるのに必要な道具は主に3つ。上面に1~12の数字が書かれたピン「スキットル」、スキットルに向けて投げる棒「モルック」、投げる人が立つ位置を示す「モルッカ―リ」です。試合で使用する道具はいずれも木製で、温もりが感じられます。
モルックのルール

試合ではスキットルから3~4メートル離れた位置にモルッカ―リを置き、そこからモルックを投げます。1本倒した場合は上面の数字が点数となり、複数本倒した場合はその本数が点数です。チームの得点がちょうど50点となれば勝ち、50点を超えてしまった場合は25点に減点されて試合を続けます。倒れたスキットルはその場に立て直すので、試合が進むにつれて投げるエリアが広がり、難易度が上がっていきます。
気軽さと奥深さ

モルックを投げる際は下手投げが原則で、大きな力はいりません。服装や靴などは自由なので、気軽に楽しむことができます。一方で狙ったスキットルを確実に倒すコントロールの習得や、対戦相手の点数をにらみながらの駆け引きなど「やり込み要素」も十分。1投で大逆転を起こす醍醐味もあります。
世代問わず楽しめる

モルックは気軽に楽しめるニュースポーツとしてシニア世代向けの体験イベントが多く開かれているほか、人気お笑い芸人がテレビ番組やユーチューブで積極的に紹介したことで若い世代でも関心が高まってきました。富士山カップの会場でも世代問わず、熱戦を展開する様子が印象的でした。違う県に住む人同士が大会で知り合い、チームを結成した例もあるそう。
会場の熱気から、モルックは今後も盛り上がっていく可能性を感じました。興味のある方は県内で活動しているクラブの練習会などに顔を出してみては。