
「おいしい。食感がいい」海の恵みたっぷりな米で作るおむすびは 水産業と農業をむすぶ新たな挑戦【しずおか産】
静岡県のJR焼津駅から徒歩10分、焼津港の目の前にある「焼津ポーターズ」です。古い倉庫をリノベーションしました。今回のしずおか産は「焼津の特産品」を活かした『こめふくのおむすび』です。
出来立てのおむすびには、うれしいサービスが…。
<こめふく 松本あき乃さん>
「当店のおむすびは焼津のかつお節かけ放題です。今月は焼津の山七のかつお節を使っていて、月替わりで焼津のメーカーのかつお節をこれから代えていくので、月ごとに焼津の味を楽しんでいただける」
ストップという声がかかるまでカツオ節を盛ります。
<篠原大和記者>
「まだ大丈夫でうか?」
<こめふく 松本あき乃さん>
「まだもりもり行けますよ。みなさん、あふれるぐらいかける方がたくさんいらっしゃいますよ」
<篠原大和記者>
「おむすびが見えない…」
<こめふく 松本あき乃さん>
「花束みたいになっちゃうんですよ」
<篠原大和記者>
「これぐらいで…」
米やカツオ節のうまみを味わってほしいと、具材のないおむすびにしています。

「しょうゆ焼きおむすび」は焼津市のメーカーの醤油を使い、「駿河湾深層水の塩焼きおむすび」は焼津沖で採水した深層水から作るまろやかな塩がごはんの味を引き立てます。

店長の小長谷さんが心を込めて作るおむすび。お客さんの反応は…。
<食べた人>
「めっちゃおいしい」
「食感がよくて、いい感じにかつお節とおにぎりがマッチしている」
おいしいと評判のごはんは、米の育て方に工夫がありました。

<小長谷淳也店長>
「ここが、こめふくの田んぼになります。ここと、その隣の2枚」
藤枝市にある田んぼで店長の小長谷さんが4年前から米作りをしています。
<小長谷淳也店長>
「これです。これがカツオやマグロを乾燥させて作った肥料です。これを使って米を作っています」

「こめふく」は、焼津市の水産加工会社「山福水産」の店。マグロやカツオを工場で加工する時に出る頭や尾、骨など、商品として扱わない部分を肥料の一部として使い、米作りに活用しています。
小長谷さんは水産業一筋でしたが、魚と一緒に食べるおいしい米を作ろうと農業に一から取り組みました。
<小長谷淳也店長>
「魚には窒素が多く含まれていて、土作りにとてもいい。肥料として使っていると、実際に少しずつ土がよくなっているような気がします」
おむすびのほかに、「米」と「魚」を一緒に味わえるお茶漬けなども計画中です。
<小長谷淳也店長>
「お客さんからの言葉、帰りがけにおいしい、また来ますと言ってもらえることが非常にうれしくて、元気をもらえる。今後も(質を)落とすことなく米作り、店の方もメニューを少しずつ増やしながら、お客さまに喜んでもらえる居心地のいい店づくりをしていきたい」
水産業と農業をむすぶ新たな挑戦。焼津の特産品から作った米のおむずびは海の恵みがたっぷり詰まったしずおか産です。
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