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大混戦から抜け出せ!“J1昇格”へのキーマン3選手を厳選 16日から「静岡三国決戦」運命の2巡目

いよいよ運命の2巡目を迎える「静岡三国決戦」

30周年を迎えたJリーグ。2023シーズンのJ2には、清水エスパルス、藤枝MYFC、ジュビロ磐田と史上初めて静岡県勢3つのクラブが顔をそろえています。この“群雄割拠”の静岡からリーグを盛り上げようと共同で新たに打ち出した企画が「静岡三国決戦」。各クラブが1巡目の対戦を終え、きょう7月16日からいよいよ運命の2巡目を迎えます。

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「リーグ戦の結果は関係ない」といわれる県勢同士のライバル対決。三国決戦の“トップ争い”もさることながら、リーグ戦を折り返し、本領を発揮し始めた磐田と清水、さらに初昇格組でありながら、前評判を覆す結果を残し、J1ライセンスの申請も行った藤枝。この三国決戦の結果がそのまま、“J1昇格争い”を左右しかねない状況となっています。そこで、SBSの各クラブ担当ディレクターが三国決戦、さらに後半戦のキーマンとなる3人を厳選しました。

■ジュビロ磐田 MF古川陽介(20)

ジュビロ磐田担当の河島玖実ディレクターが推すのが、きょう7月16日に20歳の誕生日を迎えたMF古川陽介選手。古川選手がボールを受け「ドリブルを開始するとスタジアムが自然と沸く」といいます。

 

武器は自身が「唯一無二のものをもっている」と胸を張るドリブル。ルーキーイヤーの2022シーズン、大きな衝撃を残したのもこのドリブルからでした。J1残留に向けて崖っぷちの状態で戦ったアウェー横浜F・マリノス戦、0-0で試合終盤、自陣からドリブルを開始すると松原后選手とのパス交換から右足一閃。J1初ゴールは値千金の決勝点となり、サックスブルーサポーターの心をわし掴みしました。

 

戦う舞台をJ2に移した今季も主力としての活躍が期待されましたが、横内昭展監督が求めるサッカーにフィットできず、リーグ戦前半でピッチに立てたのは、途中出場のわずか1試合。しかし、ルヴァン杯ではグループリーグ全6試合で先発出場、最終節北海道コンサドーレ札幌戦では、今季初ゴールが貴重な決勝点となります。すると、第21節甲府戦でリーグ戦初先発。第24節ツエーゲン金沢戦では、今季初得点となるPKを決め、チームを勝利へと導きました。

 

主戦場は左サイド。「ドリブルを生かして点を取ってヒーローになりたい」。今季挙げたゴールがいずれも決勝点となった“勝負を決めるハタチ”が1年でのJ1復帰を見据えます。

■清水エスパルス FW北川航也(26)

清水エスパルス担当の村田哲久ディレクターが「チャントの歌詞の通り、清水の未来を切り拓くのは彼だ」と推すのがFW北川航也選手(26)です。

 

本来はツートップの一角を占める生粋のストライカーの北川選手ですが、今シーズンは右サイドでの起用が続いています。リーグ序盤はなかなか持ち味である、自らも仲間も生かすプレーができず、ゴールはおろか、アシストすら記録できない苦しい日々を過ごしていました。

 

しかし、MF乾貴士選手が中盤の真ん中に入ったことで、徐々に本領を発揮し始めます。リーグ戦ここ5試合で2ゴール3アシスト。第22節のザスパクサツ群馬戦、左足から放たれた同点弾はまさに“ゴラッソ”、続く23節のホームV・ファーレン長崎戦の決勝点はゴール前でしっかり詰めるというストライカーとしてのきゅう覚を感じさせる1点となりました。さらに評価したいのが、第25節終了時点でのアシスト数が5。北川選手がゴールに絡むことで清水自慢の攻撃力は、さらに凄みが増すのです。

 

オーストリアでの武者修行を経て、再びオレンジ色のユニホームにそでを通してからまもなく1年。「私に夢を与えてくれたクラブ」(北川選手)をJ1の舞台に戻すため、きょうも右サイドを支配します。

■藤枝MYFC MF横山暁之(26)

藤枝MYFC担当の鈴木健士ディレクターが推すのが背番号10MF横山暁之選手(26)。ここまでリーグ戦全試合先発出場し、4ゴール5アシスト。藤枝の快進撃を支えるまさに“中盤の要”であり、「MYFCはいまや、横山のチームといっても過言でない」といいます。

 

2022シーズン、クラブを史上初のJ2昇格に導いた横山選手は、今季も開幕戦からトップ下のポジションで「超攻撃的サッカー」を掲げる藤枝の軸として躍動。現在、得点ランク2位・渡邉りょう選手らのゴールを幾度も演出してきました。

 

キャプテンMF杉田真彦選手の大けがで、ポジションをボランチに下げたことで、三国決戦1巡目の清水戦、磐田戦と2試合連続でチームとして無得点。しかし、再び攻撃的ポジションに戻ったことで、決定的な仕事をする横山選手の存在感はより際立っています。

 

開幕前、“降格候補”といわれたクラブもいまや“台風の目”となり、プレーオフ圏内6位との勝ち点差はわずか6。Jリーグのライセンス審査の結果いかんでは、J1昇格の可能性も十分にある藤枝。その攻撃の軸として、タクトを振り続ける横山選手から目が離せません。

【静岡三国決戦】

7月16日(日)ジュビロ磐田×藤枝MYFC(19:00 ヤマハスタジアム)

9月30日(土)藤枝MYFC×清水エスパルス(時間未定 藤枝総合運動公園サッカー場)

10月7日(土)清水エスパルス×ジュビロ磐田(時間未定 IAIスタジアム日本平)

シズサカ シズサカ

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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