
五輪代表選手から初心者まで楽しめる! サーフィン専用の「静波サーフスタジアム」
初心者からプロまで理想的な波が楽しめる!
今回は、静岡県内にあるスゴイ施設をご紹介します、牧之原市にある「静波サーフスタジアム」! 昨年、東京五輪サーフィン代表選手が事前合宿で使っているというニュースを見て、知っている人も多いと思います。サーファーにとって早くも聖地となっているという噂も聞きます。どのような施設なのか、静波サーフスタジアム・代表取締役の安達俊彦さんに、SBSアナウンサー牧野克彦がお話をうかがいました。
静波サーフスタジアムとは?
牧野:「静波サーフスタジアム」について、まずはどういう施設か教えてください。安達:日本初の本格的サーフィン用大型スタジアムです。天候に左右されず、いつでも自分にとって理想的な波に乗れる、確実にサーフィンを楽しめる施設です。自然の海と違い、特に繰り返しの練習が可能なので、短時間で上達が見込めるのが大きな特徴です。
牧野:普通に海で練習するのと比べてメリットがあるんですね。
安達:以前、ロッチの中岡さんがきて「バレル」という波に挑戦しました。バレルは難易度が高く、普通なら乗れるようになるまでに10年はかかるのですが、ここでの練習ならわずか1週間くらいで乗れるようになったんです。
牧野:波の種類はいろいろ調整できるんですか?
安達:はい。初心者用のひざ下の波から、プロ選手が楽しめるような2メートル以上の波も出すことができます。
牧野:初心者から熟練者まで、それぞれに応じた波が出てくるんですね!それはすごい! それから、リスナーから「ハワイアンカフェもあっていいですね」と届いていますが、ハワイアンカフェがあるのですか?
安達:2階にハワイアンカフェがあって、サーファー以外の人も非日常を楽しんでいただけると思います。夏でも冬でも空調が万全な空間で飲食をしながら、窓越しに間近でサーフィンの華麗な技が鑑賞できるレアな空間です。
波の種類が80種類以上!?

牧野:いろんな人が楽しめる施設になっているんですね。先ほどの話に戻りますが、波の種類が80種類以上ということですが、具体的にはどのような波が出せるんですか?
安達:初心者用の優しく緩やかな波からはじまって、アスリート向けの「オーバーヘッド」という2メートル以上の波、ハワイのノースショアのパイプラインが有名な「バレル」という筒状の波の中を通り抜ける波、あるいは「エア」という波の上でジャンプして技を決めるような波など、高度な波まで準備することが可能です。
牧野:だからプロの選手なども来るんですね!初心者が行っても楽しめる利用の仕方はありますか?
安達:チャレンジコースを、水温が温かくなったら(※7月を予定。早期化の可能性あり)準備しています。水着以外は一切必要ありません。施設側でボードやウェットスーツ、ヘルメット等を用意して、インストラクターをつけて1時間で十分サーフィンを楽しめるコースになっています。
牧野:東京五輪をみて、サーフィンを始めようかなという人も大勢来ているんじゃないですか?
安達:おかげさまで、少し手ごたえを感じています。次のパリでさらに加速されるのではないかと期待しています。
サーフィン専用施設が静波に作られた理由
牧野:これから日本国内のサーフィンの重要な拠点になっていくのかなと見ているのですが、この時期に、牧之原市の静波にこうした施設を作られたのは、どういう経緯からなんですか?安達:やはり、もともとサーファーが多く集まる静波海岸から御前崎エリアだからということがあります。さらに年間を通じて気候が温暖であることや高速道路・空港等、スタジアムまでのアクセスの利便性が高いことも大きいです。併せて、牧之原市が「ライドオン牧之原」というサーフィンを中心としたマリンスポーツの新興を支援してくれているのも大きなポイントだと思います。
牧野:コロナ禍がしっかりあけたら、全国いろんなところからお客さんが来ることは想定していますか?
安達:国内はもとより海外からのお客様の来場も期待しているところです。
サーフィンの魅力とは

牧野:実は、私はサーフィンを一度もやったことがないのですが、サーフィンの魅力ってどんなところか教えていただけますか?
安達:まず、満足感ということろでいうと、波の上を疾走する感覚。雲の絨毯に乗っているような、孫悟空のきんとん雲のような感じです。あとは自然を相手にするスポーツなので非常に難しく奥が深いんですが、努力すれば必ず上手くなるスポーツだと思います。
牧野:とりあえず立てるようになるには、どれくらいかかりますか?
安達:チャレンジコースを3回くらいやっていただければ、立てるようになると思います。
牧野:そうなんですか! 初心者がまず海に出て練習するよりも早く上達できそうですか?
安達:インストラクターも揃っていますし、何よりも波が確実に出てくるので、海の中でずっと待っている必要がないのが大きいですね。
牧野:普通だと、サーフィンをやっている人はいい波を待つんですもんね。
安達:しかも自分がその波に乗れるかどうか、順番があるので、なかなか自分の波がキャッチできないのが実情だと思います。
牧野:時間のムダも省けるし、非常に効率的にサーフィンを学ぶことができるんですね。あとは、サーフィンは観ても楽しいですよね。3月30日にはサーフィンの日本一を決める大会も「静波サーフスタジアム」で開かれるとか?
安達:本当にありがたいことに、開催要件をすべてクリアできたことを嬉しく思っています。サーフィン日本一を決める大会であるのと同時に、「ワールドサーフィンゲーム」という世界選手権の出場権を争う重要な大会が開かれます。ですから、アスリートから見ると一番上のグレードの大会といっていいと思います。
牧野:一般の人も見学できるんですか?
安達:新型コロナウイルスのこともあり、残念ながら今回は非公開の予定です。
牧野:これから、ここが世界の拠点になっていくんじゃないかと思うのですが、サーフィンの人口は増えたりしているのでしょうか?
安達:少しずつ増えてきているのではないかと思っています。
牧野:最後にメッセージをお願いします!
安達:「静波サーフスタジアム」は、これからサーフィンを始める方、再チャレンジする方、もっと上手くなりたい方、競技会で上位を狙いたい方、みなさんの期待に応えられる施設です。さらに、サーフィンを体験していない近隣の方に体験してもらいたいので、春先どりキャンペーンを4月28日まで実施予定! 静岡県民限定で、空いている1時間ごとのコースを特別に1000円割引させていただきます。ぜひ、エメラルドブルーの綺麗な波を見ていただきたい思っておりますので、多くのご来場をお待ちしています。
牧野:詳しくは公式ホームページをご覧ください。このクラスのサーフ施設は全国をみて、他にもあるものなんですか?
安達:現時点では同じような施設はありませんが、徐々にサーフィンブームが起きているので、この向こう何年間にいくつかできてくるのではないでしょうか。
牧野:全国にまだまだ少ない優秀なサーフィン施設が静岡県にあるんですから、静岡県民はむしろサーフィンを始めないともったいないと思いました!ありがとうございました!
今回お話をうかがったのは……安達俊彦さん
サーフスタジアムジャパン株式会社、代表取締役。東京都出身。航空会社で営業、事業開発、ホテルチェーンマーケッティング、マイレージサービス、web旅行会社の新規開業、グループリテール等数々の役職を歴任、定年を目前に経験が生かせるプロジェクトを探していたところ、サーフスタジアムに巡り合い入社、代表取締役に就任。東京五輪開催前に日米代表チームの事前合宿を実現、同8月に開業させた。
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