卓球・平野選手の母真理子さん、教壇に立った沼津・原中で講演

 沼津市立原中はこのほど、東京五輪卓球女子日本代表の平野美宇選手(日本生命、同市出身)の母親で、平野M‘s卓球スクール(山梨県)監督の平野真理子さんを招いた「はごろも『夢』講演会」を同校で開いた。平野さんは夢をかなえるために必要な心構えを語り、全校生徒約400人が聴講した。

夢をかなえるために必要な心構えを語った平野さん=沼津市の市立原中
夢をかなえるために必要な心構えを語った平野さん=沼津市の市立原中

 沼津市出身の平野さんは大学卒業後に教員として市内小中学校に勤務した。原中は最初の赴任校。結婚を機に退職して山梨県に移住後も、子どもに関わる仕事がしたいと卓球教室を開いた。美宇選手は自ら希望し、3歳頃に入門したという。
 平野さんは美宇選手の指導経験から、何を克服するために練習や勉強に取り組むのか、目的の明確化が成長の鍵になると強調した。「スポーツの練習なら試合、勉強なら将来の進路にどう生きるのか。合理的に考えなければ、無駄な時間を過ごすことになる」と話した。その上で「小さな成功体験の積み重ねで良い。成果が実感できるような(目標設定の)やり方を考えてみて」と呼び掛けた。
 美宇選手はリオ五輪出場を逃した後のワールドカップで、日本勢で初めてシングルスを制した。平野さんはその際、美宇選手が意識を変えたとメディアに語ったエピソードも紹介し、「意識は『今』から変えることができる。夢をかなえるため、私自身も大事にしたい言葉」と語った。

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