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静岡人インタビュー「この人」 新ブランド「C+(シー・プラス)」を立ち上げたドリアン洋菓子店代表 川上貴久さん(浜松市浜名区)

 浜松地域の素材を生かした和洋菓子の製造と卸販売を手がける。4月にベトナム産カカオ関連商品の輸入販売会社「OCA(オカ) JAPAN」(浜松市中央区)と連携し、同カカオを活用した食品などのブランド「C+(シー・プラス)」を立ち上げた。61歳。

川上貴久さん
川上貴久さん

 ―立ち上げの経緯は。
 「3年ほど前から、商品開発、販売で協力してきた間柄。認知度が低いベトナム産カカオの普及に加え、課題を抱える小規模企業がタッグを組むことで、弱みをプラスに変えていこうと創設した。県外小売店との取引が多いドリアン側は地元での販路拡大を、オカ側はチョコレートなどの加工品をバレンタイン時期以外の通年での販売強化をそれぞれ目指している」
 ―第1弾商品は。
 「原則として添加物を使わないプリンと焼き菓子の計7種類を現在オンライン店などで販売している。百貨店催事も活用する。有機カカオパウダーを使った濃厚な味わいのプリン、『カカオの実』の名で米粉を使った焼き菓子などを用意した」
 ―今後の展望は。
 「カカオや食品関係だけにとらわれず、展開する商品群を広げたい。ブランド名をより多くの人の目に留めてもらうため、地元とともに、東京や大阪など大消費地にも積極的にPRしていく」
 ―菓子づくりへの思いは。
 「父親が創業した菓子店を継いだ。作った菓子は捨てずにおいしく味わってほしいので、賞味期限が長い製品開発にも取り組んできた。昨年9月には山梨県のスーパー、長野県の珈琲工房とコラボしてプリンを開発、販売して話題になった。今後、連携は重要なキーワードになる。新ブランドも少しずつ仲間を増やしていけたら」
 (浜松総局・山本雅子)

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