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⚽静岡学園 けがから復活 FW神田奏真 新ストライカー像 大舞台で示す【しずスポ】

 けがを乗り越え、静学の新たなストライカー像を全国に示す。28日開幕の全国高校サッカー選手権に静岡県代表で出場する静岡学園をけん引するのが来季J1川崎内定のFW神田奏真(3年)。両足甲の手術から2カ月間のリハビリを経て先月下旬に復帰し、急ピッチでコンディションを上げている。「中央でどっしり構えて点を取る『これぞ背番号9』。これまで静学にいなかったタイプ」。川口修監督が絶対の信頼を置くエースが大舞台に挑む。

練習試合でヘディングシュートを放つ静岡学園の神田=時之栖スポーツセンター裾野グラウンド(写真部・宮崎隆男)
練習試合でヘディングシュートを放つ静岡学園の神田=時之栖スポーツセンター裾野グラウンド(写真部・宮崎隆男)
練習試合で攻め込む静岡学園の神田(左)=時之栖スポーツセンター裾野グラウンド (写真部・宮崎隆男)
練習試合で攻め込む静岡学園の神田(左)=時之栖スポーツセンター裾野グラウンド (写真部・宮崎隆男)
練習試合でボールを追う静岡学園の神田=時之栖スポーツセンター裾野グラウンド (写真部・宮崎隆男)
練習試合でボールを追う静岡学園の神田=時之栖スポーツセンター裾野グラウンド (写真部・宮崎隆男)
練習試合でゴールを喜び合う静岡学園の神田(左)=時之栖スポーツセンター裾野グラウンド(写真部・宮崎隆男)
練習試合でゴールを喜び合う静岡学園の神田(左)=時之栖スポーツセンター裾野グラウンド(写真部・宮崎隆男)
練習試合でヘディングシュートを放つ静岡学園の神田=時之栖スポーツセンター裾野グラウンド(写真部・宮崎隆男)
練習試合で攻め込む静岡学園の神田(左)=時之栖スポーツセンター裾野グラウンド (写真部・宮崎隆男)
練習試合でボールを追う静岡学園の神田=時之栖スポーツセンター裾野グラウンド (写真部・宮崎隆男)
練習試合でゴールを喜び合う静岡学園の神田(左)=時之栖スポーツセンター裾野グラウンド(写真部・宮崎隆男)

 栃木県代表の矢板中央と対戦した17日の本番前最後の練習試合、神田が久しぶりに1トップに入るとチームが躍動した。「まだ70%」の状態で前半のみの出場だったが、DFを背負ってポストプレーをこなし、アシストも記録。「奏真の存在は大きい。相手DFを引き付けてくれるので自分のプレーエリアが広がる」とMF高田優。中盤で面白いようにパスがつながり、40分間で3ゴールが生まれた。
 個人技に優れたプロ選手を数々輩出してきた静学では珍しく、志望動機は「ドリブルが苦手だったから」。ワンタッチプレーや空中戦の強さをより生かすための決断だった。厳しい環境の中、2年生でレギュラーをつかんだが、「守備ができるFWだった」と指揮官が振り返るように昨季まで得点は少なかった。
 今季はプレミアリーグ西地区で、けがで離脱する前までに12得点。6月の県総体決勝ではDFからのロングフィードを、大きな跳躍で胸トラップし、そのままシュート。高校生離れしたスーパーゴールを決めた。「去年は先輩に頼っていたが、今は自分がプレーで引っ張らないと。責任感が強くなった」。精神面で大きく成長し、得点への貪欲さが増した。
 以前から痛みがあった両足甲の手術に踏み切ったのは9月初め。全国選手権の県大会に出場できないのは覚悟の上で、「仲間を信じていた。今度は自分が恩返しする番」。リハビリ中の筋トレで上半身を強化し、ボールを扱えない間も走り込んで体幹は一回り大きくなった。
 高校3年間の集大成として狙うのは「日本一と得点王。選手権はプロへの通過点で周りとの違いを見せつけたい」。「だいぶ上達したが、今も試合でドリブルはしない」という静学の背番号9が全国を驚かせる準備を整えている。
 (寺田拓馬)

 かんだ・そうま U-18(18歳以下)日本代表経験を持ち、178センチ、72キロで大阪府出身。家族は両親と姉、兄で末っ子。明徳義塾(高知)との初戦を行う29日に18歳の誕生日を迎える。
 

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