あなたの静岡新聞
▶ 新聞購読者向けサービス「静岡新聞DIGITAL」のご案内
あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

⚽清水エスパルス 止まらぬ7発、ピッチ支配 J2リーグ第39節

 明治安田J2リーグは21日、ハワイアンズスタジアムいわきで第39節1試合が行われた。2位の清水がいわきに7―1で大勝し、2連勝で勝ち点を70に伸ばした。
いわき―清水 前半、先制ゴールを決める清水・中山(11)=福島・ハワスタ(写真部・二神亨)
 ②ハワスタ(清水2勝)▽観衆4801人
 清水 19勝13分け7敗(70) 7(3―1 4―0)1 いわき 11勝11分け17敗(44)
 ▽得点者【清】中山2(7)原(1)山原(1)白崎(3)北爪(4)岸本(2)【い】谷村(7)

 【評】清水は7得点を挙げていわきに圧勝した。
 立ち上がりは相手の圧力を受けたが、前半11分に中山が抜け出して先制に成功。30分に再び中山が決めると、2分後にはCKから原がこぼれ球に合わせて3点差に広げた。
 前半終了間際に中央から打たれて1点を返されたが、カウンター攻撃から後半14分に山原、17分に白崎が沈めて突き放した。途中出場の北爪、岸本も続いてネットを揺らし、駄目を押した。

スペース突き続ける 中山2ゴール
 7発の乱れ打ちだ。清水はクラブ史上最多9得点で大勝した5月の前回対戦に続き、いわきを圧倒。勝ち点を70に伸ばし、J1昇格プレーオフに進める6位以上が確定した。
 この日のゴールラッシュはMF中山から始まった。前半11分、GK権田のロングキックに「意思が合った」と呼応して前線に走った。相手の対応ミスもあり、抜け出して自身5カ月ぶりとなる今季6点目。30分にもこぼれ球に反応して連続ゴールをたたき込み、チームを勢いづかせた。
 後半も止まらない。相手が前掛かりになる中、スペースを素早く突いて異なる顔ぶれが次々と仕留めた。選手交代をしても勢いは衰えず、DF北爪、岸本が1得点、FW北川は2アシスト。途中出場の選手の得点は13試合ぶりで、北爪は「良いきっかけとなる形で勝てた」とうなずく。
 秋葉監督の采配もかみ合った。相手の布陣は予想に反して3バック。4バックの清水とミスマッチが生じ、「3バックで受けた方がより能力を発揮できる」と先制点後にシステム変更を決断した。マークする相手が明確になったイレブンは守備からリズムをつかみ、試合を支配した。
 これで22日に試合がある3位東京V、4位磐田との勝ち点差を暫定ながら5に広げた。「残り3試合も全部勝つ」と中山。最短で次節にJ1昇格が決まる可能性も生まれた。
 (運動部・市川淳一朗)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ