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静岡人インタビュー「この人」 「闘う陶芸家」として活動するプロボクサー 川合絢也さん(磐田市)

 2015年にプロボクサーとして1戦して引退。21年に復帰し、22年には中日本スーパーバンタム級新人王になった。西遠ボクシングジム所属。22年には陶芸家としても活動を始め、自宅に工房を構える。32歳。

川合絢也さん
川合絢也さん

 -なぜプロボクサーを目指したのか。
 「大学でボクシングを始めたが、最後の大会で思うような結果を残せず不完全燃焼だった。そんな時、通っていたジムの会長に勧められ、1戦だけプロとして戦った。勝って燃え尽きることができた。その後、就職したが、体調を崩し、退社して地元に戻ってきた。療養のつもりで通ったジムの人たちが後押ししてくれて、もう一度チャレンジしてみようと思った」
 -陶芸家になった理由は。
 「ジム通いと並行し、趣味として陶芸教室に通い始めた。雑念なく制作に没頭できることにはまり、教室通いだけでは物足りなくなった。ろくろや小型の電気窯を購入して自宅で作るようになり、知人に作品をプレゼントしたら喜んでもらえた。価値があると思ってくれる人がいるならと販売を始めた」
 -二つの活動への思いは。
 「ボクシングの試合会場で作品を販売している人はいなかったので、誰もやったことがないことに挑戦したかった。目の前に集中する点が共通している。どちらも自意識が強すぎるとうまくいかない」
 -今後の目標は。
 「大型の電気窯を導入したので、全国的な工芸展に大きい作品を出品したい。ボクシングでは、あと1勝でC級からB級に昇格できる。さらに上のA級を目指し、一戦ずつ勝ちにこだわっていく。『闘う陶芸家』として知名度と実力を高め、それぞれの業界や地元に貢献したい」
 (磐田支局・八木敬介)

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