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沼津産の干物 品質の高さ発信 15日に感謝デイ、審査や即売会

 日本有数の生産量を誇る沼津産の干物のおいしさをPRするイベント「沼津ひものファン感謝デイ」が15日午前10時から午後3時まで沼津市千本港町の沼津魚市場第一市場で開かれる。消費者の魚離れで生産量が減少する中、品質の高い9社の干物を人気料理人らが審査する品評会や、干物の即売会などを開き、沼津の干物の魅力を紹介する。

沼津産のアジの干物を手に「沼津ひものファン感謝デイ」をPRする小松委員長=沼津市内
沼津産のアジの干物を手に「沼津ひものファン感謝デイ」をPRする小松委員長=沼津市内

 イベントは同市内の干物業者でつくる「沼津ひものブランディング推進委員会」が初めて主催する。全国有数のアジの干物生産量を誇る沼津市は30年ほど前、市内に約300の業者があった。しかし、需要の減少や後継者不足で現在は約60社に激減。生産量もピーク時から半減した。
 ヤマカ水産社長で同委員会の小松寛委員長(40)は「若い世代を中心に干物に接する機会が減っている」と危機感を抱く。一方で「各社がこだわりを持ち、沼津の干物は高品質。本物のおいしさを多くの人に知ってほしい」と願う。
 品評会には塩だけを使って干した“最上級”のアジの干物が出品される。審査員は東京の日本料理店「分とく山」の野崎洋光さんや、同市ゆかりの酒造会社の代表らが務める。出品された干物は即売する他、その場で焼いて味わえるコーナーも設ける。小松委員長は「今回は第一歩。今後は干物の新たな食べ方も提案し、干物ファンの裾野を広げたい。業者の技術やブランド力向上にもつながれば」と息の長い活動を模索する。

 ■CF返礼にアジ切り包丁
 沼津ひものブランディング推進委員会は8日まで、「沼津ひものファン感謝デイ」の運営費をクラウドファンディングサイト「キャンプファイヤー」で募っている。出資者には干物やアジ切り包丁などの返礼品を用意する。7日は、沼津市大手町の中央公園で開かれるイベント「週末の沼津」にも出展する。
 問い合わせは同推進委事務局<電055(962)2882>へ。

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