排水路に転落し男子中学生死亡 損害賠償訴訟で遺族と県が和解 「事故の再発防止」など盛り込む=静岡地方裁判所

2018年、静岡市清水区の排水路に当時12歳の男子中学生が転落して死亡し、遺族が静岡県に損害賠償を求めた訴訟で、遺族と県が和解しました。

2018年6月、静岡市清水区の斜面に設置された長さ70メートルほどの排水路に男子中学生(当時12)が滑り落ち、頭を強く打って死亡しました。

男子中学生の遺族は排水路を管理する県に対し、危険性を把握しながら柵の設置など立ち入りを防ぐ措置を講じなかったことが事故につながったなどとして、1000万円の損害賠償を求めていました。

遺族は2025年6月24日、2025年3月に県との和解が成立したと明らかにしました。

遺族によりますと、県が「今後、二度と同じような事が起こらないよう再発防止に努める」、「事故現場で法要を執り行うことを認める」などの文言を和解条項に盛り込んだことで心に折り合いをつけ、合意に至ったということです。

県は和解金650万円を支払い、2025年3月に事故現場で営まれた法要には県の職員3人が参列しました。

遺族は「子どもの命が犠牲になっていることを忘れず、再発防止に努めてほしい」とコメントしています。

県は「裁判所から包括的な解決として和解の提案があり、それを受け入れることにした」とコメントしています。

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