LGBTQの記事一覧
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LGBTQ「世界変えた」 NY、バーでの暴動から55年 歴史伝える展示施設も
【ニューヨーク共同】米ニューヨークのバー「ストーンウォール・イン」で1969年にLGBTQなどの性的少数者らと警官隊が衝突、暴動が起きてから28日で55年となった。当時現場にいた同性愛者は「世界を変えた出来事だった」と振り返る。現地では性的少数者の権利拡大につながった歴史を伝える展示施設がオープンした。 「暗くて薄汚い。けれど安心できる場所だった」。マーク・シーガルさん(73)は毎日のようにバーに踊りに来ていた。同性愛者への酒の提供が禁じられた時代に、マフィアが違法営業するストーンウォールでだけ性的少数者の立場を隠さずにいられた。 平穏が失われたのは69年6月28日未明。取り締まりに現
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LGBTQ応援 企業を紹介 式場やジュエリー、同性カップルも気軽に 静岡大サークル、プライド月間に合わせて冊子
性的少数者(LGBTQなど)らの居場所づくりに取り組む静岡大の学生サークル「グランディオーゼ」(静岡市駿河区)が、同性カップルが気軽に利用できる結婚式場やジュエリー店などを紹介する冊子を手がけた。性の多様性の理解を深める6月の「プライド月間」に合わせて作成。市中心街で積極的に対応するLGBTQフレンドリー企業を掲載するとともに、他店舗に向けて同様の活動を後押しする狙いがある。 同性パートナーと2年前に指輪を購入しようとした同サークルの卒業生が、プライバシーに配慮した対応をする近隣の店舗が分からず、購入を諦めたことをきっかけに冊子づくりが始まった。当事者の声などを参考に、学生たちが直接訪れて
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性的少数者テーマ 8日から写真展 浜松市中央区
静岡大情報学部の笹原恵学部長の研究室などでつくる「OUT IN JAPAN写真展示会@浜松実行委員会」は8、9の両日、性的少数者をテーマにした写真展示会を浜松市中央区の市福祉交流センターで開く。トークイベント「結婚の自由をすべての人に 同性婚の現在と未来」も8日午後3時から4時半まで、同所で行う。 シンガポール出身の写真家レスリー・キーさんが撮影した作品を並べる。トークイベントは弁護士やLGBTQ団体の関係者を招く。定員40人。
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LGBT自殺予防 静岡で7月講演会
社会福祉法人静岡いのちの電話は7月13日午後2時から、性的マイノリティーの自殺予防を目的とした講演会を静岡市葵区のアイセル21で開く。全国の自治体や企業でジェンダーに関して講演する女装パフォーマーのブルボンヌさんが講師を務める。 LGBTについて深く理解する必要性や当事者が自身のセクシュアリティーを「自分らしさ」として受け入れることの大切さを語る。入場無料。定員300人。 申し込みは5月13日から。同法人<メール fs4344@shizuoka-inochi.jp>に名前、電話番号などを記入して送る。問い合わせは同法人<電054(272)4344>へ。
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【ネット限定】「誰もが他人に恋愛や性的に惹かれるわけではない」 人口約1%のアセクシュアル 認知度低く、当事者「存在を知ってほしい」
「誰もが他者に対して恋愛や性的に惹かれるのが当たり前の社会に、息苦しさを感じる」―。LGBTなど性的少数者の分類の一つで、誰に対しても性愛感情を抱かない人たちを「アセクシュアル(アセク)」という。人口全体の約1%とされる性的指向だが、日本国内での認知度は低い。当事者らは「周囲からの偏見に苦しんだり、周りとの違いに自己嫌悪に陥ったりすることがある」と話し、「アセクシュアルという存在を多くの人に知ってほしい」と訴える。 「好きな人がいないのはおかしい。親不孝だ。病院に行った方が良い」。静岡市内に住んでいた40代の女性教員は約20年前「他者に性的欲求や恋愛感情を抱かない」ことを友達グループとの食
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GID(性同一性障害)学会が「日本GI(性別不合)学会」に 「障害ではない」意識拡大
心と体の性が一致しないトランスジェンダーの研究を推進する「GID(性同一性障害)学会」は沖縄県で開かれた学会総会で、名称を「日本GI(性別不合)学会」に改名すると正式に発表した。トランスジェンダーは障害ではないとの考えが広まり、既に国際的な診断名として使われていないことを踏まえた。 同学会理事長の中塚幹也・岡山大大学院教授は学会総会後の取材に「医療だけで解決できる問題ではなく、社会が変わらないと当事者の生きづらさは変わらない。今回の改名をきっかけに知ってもらいたい」と話した。 性同一性障害は2022年に発効した世界保健機関(WHO)の国際疾病分類で「性別不合」と改められた。それまで精神疾