生命保険契約照会制度 契約有無 家族らが確認【ライフセミナー】

 生命保険の契約者が亡くなったり、認知症になったりした場合に、家族が契約の有無を確認できる制度について、FPアソシエイツ&コンサルティングの神戸孝さんが解説する。

生命保険契約照会制度のイメージ
生命保険契約照会制度のイメージ

 (静新)

 Q 亡くなった家族が生命保険に入っていたかどうか知りたいのですが。
 A 生命保険契約の有無を確認する制度として、生命保険協会が提供する「生命保険契約照会制度」があります。
 契約者や被保険者が死亡したり、認知判断能力が低下したりしている場合に、家族らからの照会を生命保険協会が受け付け、生命保険契約の有無について一括して生命保険各社に調査依頼を行い、調査結果をとりまとめて回答してくれる制度です。
 死亡時の問い合わせの場合は、照会者による保険金の請求が可能かどうかも確認できます。
 ただし、財形保険契約および財形年金保険契約、据え置き保険契約(満期後も保険会社に預けている保険金)などは調査の対象外です。また、生命保険協会に加盟していない共済の契約はこの制度では照会できません。
 得られる回答は契約の有無のみで、契約内容の確認や手続きについては各保険会社に問い合わせる必要があります。
 また、この制度を利用できる人は、死亡の場合と認知判断能力低下の場合とで異なり、死亡の場合には照会対象者の法定相続人、その法定代理人または任意代理人、遺言執行人となっています。
 なお、災害時の死亡または行方不明以外の場合は、3千円の利用料がかかります。診断書や照会者の本人確認など、所定の書類の取得費用も必要になります。
 (共同)

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